おもちゃを取り上げようとすると噛み付く犬のトレーニング
犬がおもちゃで遊んでいるのをみると、楽しそうなのでついつい一緒に遊ぼうとおもちゃに手を出してしまうことも多いでしょう。
そして、このようなケースで犬に噛み付かれるということもよくあります。
特に子供はこうして犬と遊ぼうとしてしまうので注意が必要です。
ここでは、そのようにおもちゃで遊んでいる時に噛み付く犬のしつけについて書きます。
力ずくでは絶対に取り上げない
手を出した瞬間に噛み付く犬というのは少数派で、大抵は力ずくで取り上げようとした時に噛み付きます。
まずはこれをやめることです。
例えば犬が噛んでいるものが汚いもので、犬の健康にとって害があるものの場合、飼い主にとってはそれを取り上げることは正義です。
なので、力ずくでも取り上げようとします。
しかし、犬にそんなことはわかりません。
犬には有害な化学物質とかウィルスなどという知識がありませんから、単純に自分の好みの匂い、味のものであれば、噛みたくなってしまうのです。
そして、その本能によって犬は生きることが出来ているので、犬にとって、そうしたお気に入りを噛み続けることは「いいこと」なのです。
なので、それを取り上げようとすると「いいことをしているのに、何で邪魔されるんだ?」と腹が立つわけです。人間とは「いいこと」の基準が違うわけです。
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飼い主がこうして強引に物を取り上げようとする時、自分が正義だと思ってそうしているわけですが、実は犬の方にも、犬の正義があるということを強く意識しましょう。
これはしつけがなっているとかいないという問題ではなく、違う動物である以上、仕方のないことなのです。
日頃からエネルギーを発散させる
何かを噛むことに執着する犬は、エネルギーが有り余っていることが多いです。
なので、散歩の量を増やしたり、一緒に遊ぶ回数を増やすなどしてエネルギーを発散させれば、噛み付きに執着することが減る場合が多いです。
執着心さえ減れば、人間が手を出した時にもとっさに噛み付くということが減るので、一番の予防策と言えます。
なので、当然といえば当然のことなのですが、出来る限り犬の散歩の量を増やし、エネルギーを発散させてあげましょう。
これは噛み付きに関するしつけだけではなく、犬の健康改善など全ての側面において効果的なことなので、ぜひ実行するべきです。
執着していないおもちゃで、「ちょうだい」を教える
執着しているおもちゃで「ちょうだい」を教えるのは難しいです。
しかし、執着していないおもちゃであれば、比較的容易に教えられます。
「ちょうだい」さえ覚えれば、お気に入りのおもちゃを離さない時にも「ちょうだい」ということで犬は離してくれます。
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理由は、それをすればご褒美がもらえるということがわかっているし、「ちょうだい」を覚えた犬は、そこで飼い主に返したものがまた返ってくるということを知っているからです。
つまり「ずっと取り上げられるわけじゃない」ということを知っているのです。
なので、執着しているおもちゃでも離してくれるようになります。
そもそもおもちゃを与えない
「火のないところに煙は立たない」と言いますが、そもそもおもちゃを与えないというのも一つの手です。
おもちゃを与えなければ、犬がそれで遊ぶこともなく、そこに割って入っていった子供が被害に遭遇するなどのこともありません。
もちろん、犬にとっておもちゃというのは重要なフラストレーション発散の手段です。
しかし、フラストレーションの発散は別の場所でも出来ることです。
例えば上に書いたように散歩を増やすなどして、そちらでストレスを解消してあげれば、おもちゃがなくても問題なくやっていけるでしょう。
そして、上にも書いたように、そもそも犬は本来屋外で一日中自然と触れているはずの生き物ですから、おもちゃを与えるよりも、それに近づける生活をすることが、一番の理想なのです。
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