オシッコをまき散らす愛犬。それを止めさせるしつけ法とは?
犬がおしっこをまき散らすというのは、大別して2通りのケースが考えられます。
まず1つ目は室内を歩きまわりながら、あちこちでおしっこをしてしまうというもの。
もう1つは、トイレシートの上でしているのだけれど、サイズが小さいなどの問題で、その周辺に撒き散らしてしまうというものです。
ここではそれぞれの場合についてしつけ方を書きます。
室内を歩き回りながらまき散らす場合
これで困っている飼い主さんのケースというのは、大抵「トイレシートの上では一切排泄をしてくれない」というものです。
トイレシートの上で排泄をしないため、常におしっこが有り余っている状態であり、それを室内を歩き回りながら排出しているということです。
つまりトイレシートの上で排泄してくれるようにするというのが一番重要な対策なのですが、そのためには「なぜトイレシートの上で排泄しないのか」を考える必要があります。
その原因は犬によってさまざまなのですが、原因を探るため、以下のようなことを試してみましょう。
■購入するトイレシートを変えてみる
たとえば安物のトイレシートなどの場合、犬が嫌がる臭いがついているということがあります。
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安いトイレシートでは、事前に犬が嫌がらないかどうかの実験を十分にしていないため、繊細な犬の場合はその臭いをいやがるということがあるのです。
なので、試しに少し値段の高いもの、あるいは周囲の飼い主さんの評判がいいものなどを購入してみるといいでしょう。
それでも変わらなかった場合、トイレシートが原因ではないということなので、別の方法を考えます。
■トイレシートに犬のおしっこの臭いをつける
犬がトイレシートで排泄しない理由として「そこがトイレであると認識していない」ということが挙げられます。
なので、犬が室内でしてしまったおしっこなどをトイレシートにつけて、おしっこの臭いをさせることで、「これはトイレをするためのシートなんだ」ということを犬に認識させます。
これにより、「トイレだと認識できていなかった場合」の問題は解決します。
これでもダメだった場合は、他の方法を考えます。
■トイレシートをサークルで囲み、その中から出さない
少し強引な手段ではありますが、トイレシートを広めに敷き詰めて、それをサークルで囲むようにし、そこで排泄するまでサークルから出さないという風にすれば、犬が根負けして排泄するというケースが多いです。
ただ、本当に繊細な犬の場合は、これでも徹底して我慢して、膀胱炎寸前まで行ってしまうという場合もあります。
そこまで我慢させるのは危険ですので、どうしてもそこまで我慢するようなら、トイレトレーニングについてしつけ教室などに相談してみましょう。
上のようにそれぞれの方法でダメなケースを書きましたが、基本的にはこれらの方法で大抵解決すると言われています。ぜひ試してみて下さい。
参考記事:犬が室内でマーキングをする場合のしつけ・対処法は?
トイレシートが小さい場合
これは意外と多くある原因です。
ほとんどの飼い主さんは犬の体のサイズにぴったりと合ったトイレシートを購入することが多いのですが、犬の体にぴったりなサイズというのは、実は犬にとっては小さいのです。
というのは、犬は排泄をする前にポジショニングを行うからです。
ポジショニングとは何かというと、「ベストの排泄位置を決める」というものです。
こう書くとなんだか間抜けですが、犬にとってはマーキングなどの兼ね合いがあり重要なことなのです。
このポジショニングは、排泄前にここでもない、あそこでもないとかなりそわそわと動くので、それなりのスペースが必要になります。
なので、犬の体にぴったりのサイズだと、これをするためのスペースが足りず、いざ排泄する時にはトイレシートからはみ出てしまっているということが多いのです。
それが原因でおしっこを外部に撒き散らしてしまうということになります。
この場合の対策は簡単で、ただトイレシートを大きいサイズにするというだけで十分です。
それだけで犬はポジショニングがやりやすくなるので、うろうろしていてもトイレシートからはみ出るということがなく、すっきりスペース内におさめてくれます。
これら二つの原因以外は特にないかと思われますが、家の中にお気に入りの場所があっていつもそこでしているという場合には、そのお気に入りの場所にビターアップルのスプレーをかけるということをおすすめします。
これは犬が嫌がる臭いのスプレーなので、これによって、その場所では排泄をしなくなります。ぜひ試してみて下さい。
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