ハウスから出すと興奮する犬のしつけ
特に仔犬の場合、ハウスから出すと興奮してしまうということがたまにあります。
ここではそのようなケースの原因としつけについて書きます。
ハウスから出すと興奮する原因
複数の要因が絡んでいるので、それぞれ分けて書きます。
■仔犬は基本的に落ち着きがない
まず、ハウスに関係なく仔犬は基本的に落ち着きがないものです。
これは人間でも同じであり、仔犬の時から落ち着いているというのは逆に危険だと考えてください。
よほどお利口であるという場合もありますが、エネルギー不足の心配があります。
犬でも人間でも子供時代にはしゃぎ回り、暴れまわることで基礎的な体力が培われますから、この時期には親や飼い主が困るくらい元気な方が本当はいいのです。
なので、仔犬がこのように落ち着きがないのは自然なことだと考え、それについてはストレスを感じないようにする必要があります。
肯定した上で、しつけをすることが大切です。(肯定しないでしつけをするのとは、犬に対する感情が全く違ってきます。犬もそれを感じ取りますので、ぜひ肯定してあげて下さい)
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■ハウスから出られて嬉しい
これも動物として自然な感情です。
人間でも長時間のドライブを終えて山や川についたら、思わず体を動かしたくなるでしょう。
子供であればダッシュしていくはずです。それと同じことを犬がしているだけなので、何ら責められるものでもありません。
ただ興奮するだけではなく、吠える場合は?と思われるかも知れません。
実は、犬は嬉しい時でも吠えます。
人間でも、例えばライブ中のアーティストのように、本当に嬉しい時に叫んだり吠えたりすることはありますが、それは犬も同じなのです。
犬が嬉しくて吠えているのか、怒ったり恐れたりして吠えているのかは、犬の表情や体の動きを見ていればわかります。
嬉しくて吠えている時は、ポーズも表情も普段通りです。怒ったり恐れたりしている時は、しっぽが過度に立っていたり、あるいは下がっていたり、伏せるような姿勢になっていたりと、必ず変化があります。
そのような動きによって見極めましょう。
ハウスから出たら興奮する犬のしつけ
■興奮したら困る場所には連れていかない
実はこれが一番の対策です。上に書いた通り、動物の子供である以上、ハウスから出た時に嬉しくて動きまわってしまうのは当然のことなのです。
なので、それが許される場所だけに連れて行くというのが一番いいのです。
例えば人間の赤ちゃんをオペラの会場に連れて行く人はいないでしょう。
どんなに「しつけ」をしようとしても、長時間のオペラで赤ちゃんがぐずらないわけがないからです。
この場合は誰でも「そもそも連れていかない」という選択肢を取るはずです。
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なので、例えばさほど親しくない友人の家など、連れて行って犬が興奮すると困るような場所には、そもそも連れていかないことです。
あるいは、ハウスを使わずにうまく連れていくことです。
家で世話をしてくれる人がいないという場合は、その時間だけどこかに預けるなどしましょう。
■ハウスから出る前に、「伏せ」や「待て」をさせる
上のように書いたものの、どうしてもハウスで連れて行かなければならない、というケースもやはりあるでしょう。
そのような場合は、ハウスから出る直前に、一度落ち着く行動をさせることで、状況はだいぶマシになります。
犬の動きたい衝動は依然としてあったとしても、それを彼の意思でセーブ出来るということは、確認できるからです。
もちろん、先に「伏せ」や「待て」をマスターしている必要があります。
マスターしている犬であれば、ハウスから出す直前にこれらのコマンドを指示し、ちゃんと守れたら出してあげるようにしましょう。
そして出た後もすぐに「伏せ」や「待て」をして、しっかり守れたらご褒美をあげましょう。
逆に、ハウスから出て暴れたらあげないようにしましょう。
これを何度か経験すると、「興奮したらエサをもらえない」「大人しくしていればもらえる」ということを犬が学習するため、ハウスから出ても興奮しなくなります。
そうしているうちに大人になれば落ち着きも増していくので、自然と問題は起きなくなります。
ストレスの溜まらないハウスであるかどうかチェック
ハウスが狭かったり、犬にとって嫌な臭いがあったりして、犬のストレスが大きくなっているということも考えられます。
このような場合は、当然解放してもらった時の喜びも大きくなるため、興奮して動きまわる度合いも大きくなります。
なので、ハウスのサイズ、臭い、材質などをもう一度チェックしてみることもオススメします。
特に安物の場合は、犬が嫌がる素材を使ってしまっていることも多いので、注意が必要です。
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