他の犬のおしっこを舐めるのを止めさせるしつけ
犬が自分のおしっこを舐めるだけでなく、他の犬のおしっこを舐めてしまうというケースもしばしば聞かれます。
ここではその原因と、辞めさせるためのしつけについて書きます。
他の犬のおしっこを舐める原因
これには以下のようなものがあります。
■ミネラルが不足している
犬にもミネラルは必要です。
しかし、飼育されている犬の場合はミネラルを摂取する機会がなかなかありません。
そのため、どうしてもミネラル不足に陥りがちです。
犬のおしっこにはミネラルがある程度含まれています。
そのためこれを舐めてミネラルを補給しようとするわけです。
これが原因で舐めている場合は、他の犬だけではなく、自分のおしっこも舐めていることが多いです。
そのため、両者ともに舐めている場合には、この原因を疑ってみましょう。
■かまって欲しい
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かまって欲しい相手は他の犬であることもあるし、飼い主さんであることもあります。
ただ、犬同士でかまって欲しい場合はもっとノーマルな行動が色々ありますから、飼い主さんにかまってもらいたいことが多いです。
「何でそんな行動で?」と思われるかも知れませんが、こうした行動の時、飼い主さんは間違いなく今までより大きな反応をしているはずです。
犬にとっては、この反応の大きさ=かまってもらっている度合い、なのです。(これは人間でも同じです。リアクションが大きければ大きいほど、嬉しくなるのです)
■喉が乾いている
これは一時的な原因ですが、その時たまたま喉が乾いていたから、他の犬のおしっこを舐めたということも考えられます。
これが常時続くほど水分が不足している犬というのは考えられないので、これはあくまで一時的な原因です。
■他の犬のおしっこを注意しようとしている
これはかなり賢い犬の行動で、「そこでおしっこをしてはいけない」ということを教えようとして、妨害している可能性があります。
特に親犬が仔犬に対してしている場合は、この可能性があります。
ただ、ここまで賢い犬はめったにいないので、これは少ない原因と考えていいでしょう。
■ストレスが溜まっている
ストレスが溜まっていると、人間でも犬でも奇妙な行動をしばしば取るものです。
髪をかきむしるなどのわかりやすい行動ではなく「ストレスが溜まったからといって、何でこれ?」と思うような変なことをするものです。
その行動が変であればあるほど、ストレスの度合いは強いものであると言えます。
もしストレスによって他の犬のおしっこを舐めるようになっているとしたら、比較的強いストレスです。
他のところでもストレスが原因の弊害が見られるはずなので、それが見られたらこの可能性があります。
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他の犬のおしっこを舐めることを辞めさせるしつけ
上の原因ごとに、しつけが可能なものについて書いていきます。
■ミネラルの不足
これについては、最近のドッグフードではミネラルやビタミンをたっぷり取れるようにしたものもありますので、そうしたエサに切り替えるようにしましょう。
少々値段は高くなりますが、これによって犬が健康になり、しかも問題行動もなくなるというのであれば、一石二鳥と言っていいでしょう。
■かまって欲しい
これはかまってあげるだけで解決します。と言っても、おしっこを舐めた直後でかまってあげると「おしっこを舐めたらかまってもらえる」と勘違いしてますますエスカレートするので、舐めた直後は無視するようにしましょう。
そして、それ以外の時間でたっぷり遊んであげるようにします。
これによってかまってもらいたい欲求が解消され、自然と舐めなくなります。
■他の犬のおしっこを注意しようとしている
これについては、その「他の犬」が、これからずっと一緒に生活していく犬であれば、そこでその犬がおしっこしても飼い主が何も注意しないことで、自然とわかるようになります。
普通の犬ならそこまでわからないかも知れませんが、他の犬のおしっこを注意しようと思うくらいIQの高い犬であれば、すぐに理解できます。
なので、これについては特に対策は必要ありません。
■ストレスが溜まっている
これはとにかくストレスを解消してあげることです。散歩の量を増やしてあげたり、たまに山や川などの自然と触れ合える場所に連れていってあげたり、日ごろから一緒に遊んであげるようにしましょう。
また、病気やケガなどの体の不調によってストレスが溜まっているというケースも考えられます。
このような場合には、その原因から解決する必要があります。なので、早めに動物病院に連れて行くようにしましょう。
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