公園やドッグランでの噛み付きを防ぐしつけ
公園やドッグランで他の犬を見つけると噛んでしまうという犬もいます。
ここではそのような犬のしつけについて書きます。
嫌がっている場合は無理に近づけない
犬は正直な生き物なので、噛み付く前に必ず他の犬を嫌がる仕草を見せています。
攻撃的な態度かもしれませんし、怯えている態度かも知れませんが、何らかのサインは必ず発しています。
そのようなサインを発している時には、無理によその犬に近づけないことです。
飼い主さんがこうした公園やドッグランでよその犬に近づけてしまう理由は、大抵「飼い主同士の交流」のためです。
特に知り合いの人に出会った時には、「ああ、こんにちは」という感じで近づいて挨拶をし、犬に対しても人間の子供に言うように「ほら、ポチも挨拶なさい」というような感じで、犬同士を仲良くさせようとします。
しかし、人間の子供と犬は全く違うということをまず理解しましょう。
犬の世界に挨拶という概念はありません。
自分が興味を持った犬に対しては、お尻の匂いをかぐなどの挨拶をすることはありますが、自分が興味のない人間に対しても挨拶をするという動物は、人間以外にはいないのです(人間だって、それをしないでも生きていけるのであれば、おそらくしないはずです)。
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なので、人間の子供であれば「挨拶なさい」と言えば、恥ずかしがりながら「こんにちはー」というかも知れませんが、犬の場合それは通じないということを理解しましょう。
犬が嫌がっている場合には、とにかくその犬から遠ざけるということです。
ドッグランに出かけても、犬が嫌がるようであればすぐ帰る
ドッグランが近所にある人ならいいのですが、そうでない人の場合、わざわざ貴重な時間を使って犬をドッグランまで連れてきたのに、犬が嫌がるからすぐ帰る、ということはしにくいと思います。
そのため、「まあ、そのうち慣れるだろう」と思いながら、犬が嫌がっているにも関わらず、長居してしまうということがよくあります。
しかし、これは犬にとって多大なストレスであるということを理解しましょう。
社会化ができていて、よその犬に抵抗を持たない犬ならいいのですが、そうでない犬にとって、このような場所にいることは針のむしろのようなものだと思いましょう。
人間でも「この集団の中にはいづらい」と思うことがあるでしょう。
そのような犬の気持ちを、まず理解してあげてください。
「犬には犬の友達が必要」という固定概念を持って、人間をしつけるように無理に他の犬になじませようとする飼い主さんもいますが、犬に犬の友達は、必ず必要とは限りません。
本の狩猟犬の場合、飼い主とマンツーマンで狩りをしてきた歴史が長いので、飼い主とのコミュニケーションさえとれていればOK、ということが多いのです。
むしろ犬の友達はいない方がいい、という性質を先天的にもっている犬もいます。
もちろん、犬同士の交流が好きな犬も確かにいます。
このあたりは完全に十人十色なので、自分の犬を何かのルールに無理に当てはめるということをしないようにしましょう。
「犬は・・・」ではなく「うちの子は・・・」という風に、あくまで自分の犬の個性を考えながら、育てていくようにしましょう。
ドッグランでもいじめが起きる
人間の世界と同様に、ドッグランでも残念ながらいじめが起きることがあります。
これは強力なリーダーとなる犬がいる場合で、そのリーダーや従っている集団に嫌われたくないがために、後から入ってきた犬もどんどん従っていきます。
そして、新しく入ってきた犬に攻撃的になるというものです。
このような雰囲気が形成されてしまっているドッグランには、当然近づかないようにしましょう。
基本的にこうした集団は、飼い主同士がその集団を形成していることが多いようです。
長居は無用なので、一回そういう経験をしたら、そのドッグランには近づかないのがベストです。
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