動物病院やドッグサロンでの噛み付きを防止するしつけ
動物病院やドッグサロンに連れて行くと噛み付きをしてしまうという犬も多くいます。
ここではそのような場面で噛み付きをしないしつけについて書きます。
口輪を装着する
あまりに直接的な方法と思われるかも知れませんが、ドッグサロンはともかく、動物病院であればこれしかありません。
どんなにファントレーニングを頑張っても、病院が動物にとって楽しい場所になるわけがないのです。
注射器を刺されるのはどう考えても攻撃以外の何物でもないですし、病院内にただよっている薬品の匂いも、人間にとってはかすかなものでも、犬の嗅覚したら強烈なものです。
しかも不自然な匂いなわけですから、犬が嫌がるのは当然ですし、それが本来動物として正しい反応です(薬の匂いをかいで安心する人間の方が、本当はおかしいのです。人間の生活でも理想を言うなら、やはり薬品にも病院にも近寄らないことなのです)
なので、動物病院で確実に噛み付きを防ぐのであれば、口輪を装着するのがベストです。
ドッグサロンであっても気持ちいいことをすると犬が覚えるまではやはりつけておいた方がいいでしょう。(犬が学習した後であっても、新しいスタッフさんに代わった時など、緊張して噛み付いてしまう恐れもあるので、やはりつけておいた方が無難です)
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ただ、口輪は犬にとって不自然なアイテムであり、これを装着するのは当然嫌がります。
なので、まずは口輪に対する抵抗感をなくすところから、トレーニングをスタートする必要があります。
おやつをあげながら口輪を見せる→おやつをあげながら口輪に触らせる、というように徐々に慣らしていきます。
そして、短時間装着してご褒美→長時間つけてご褒美、というように装着も時間をかけて慣らしていきます。
このようにすれば、いざ装着する時にも噛み付かれることはなく、動物病院やサロンでももちろん口輪がついているので噛み付くこともなく、すべて無事に解決します。
キャリーバッグにも慣らす
口輪をしていても、動物病院やサロンで待っている間は、キャリーバッグに入れていることが多いです。
入れなくてもいいですが、他の犬とのトラブルを避けるためにはこれが一番確実でしょう。
なので、口輪だけではなく、キャリーバッグにも慣らすのが理想的です。
慣れさせる方法は口輪と同じで、ご褒美をあげながら少しずつ抵抗感をなくしていくというものです。
そして、動物病院やサロンに行く時以外にもキャリーバッグを使うようにしましょう。
理由は簡単で、このような嫌な場所(犬にとって)に連れて行く時だけバッグをつかっていると、犬にとってキャリーバッグ=怖いというイメージになってしまうからです。
なので、例えば川や森林にドライブに行く時など、犬にとって楽しい場所に連れて行く時にも頻繁に使うようにしましょう。
並行して社会化をしっかり行う
これらの口輪やキャリーバッグになれさせるしつけというのは、あくまで対処療法的なものです。
本来はやはり犬をしっかり社会化させ、噛み付きそのものをしないようにするということが一番大切なわけです。
なので、上のようなしつけをしながらも、同時に社会化をすすめる必要があります。
まずは友人や知人に協力してもらって、人間は怖くないということを教えましょう。
そして「この人なら大丈夫」という人が何人か増えていくうちに、人間自体に慣れてくるので、自然と動物病院やサロンでも怖がらないようになります。
また、何もしないのに事前に動物病院やサロンの外まで行って帰ってくるというのも一つの手です。以前見たことがある場所に連れて行かれるのであれば、犬もそれほど怖がりません。「初めての場所+ドクター(スタッフ)」というダブルの恐怖から、「初めての場所」だけでも取り除けば、緊張は半減する、ということです。
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