子供がいる家庭で犬を飼う注意点
子供がいる家庭で犬を育てている時は、特に注意が必要です。
子供と犬という、何をするかわからない存在が同時にいるわけですから、どれだけ注意してもし過ぎることはないでしょう。
ここではそのような子供がいる家庭で犬を育てる注意点を書きます。
犬に触ってはいけない状況を教える
「こういう時には犬に触っちゃいけないよ」ということを、日頃から子供にしっかりと教えておきます。
具体的には「食事をしている時」「寝ている時」「大事な場所(ベッド)などを守っている時」「おもちゃを守っている時」などです。
こうした場面で犬に無理にさわろうとすると大人でも噛まれることがあります。
それが甘咬み程度のレベルであった場合、大人であれば大丈夫ですが子供の場合は甘咬みでも大変なケガになってしまうことがあります。
なので、くれぐれもこうした状況では犬に触らないよう言い聞かせておきます。特によその犬の場合は絶対にしないよう、言い聞かせましょう。
犬が嫌う行動を教える
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上のようなケース以外でも、子供がよく犬にする行動で、犬が嫌がるものを教えておきます。
具体的には、「おおいかぶさる」「しつこくいじる」「甲高い大きな声を出す」などです。
特に小さな子供の場合、犬の背中に馬のようにまたがろうと思えば出来てしまいますし、実際、犬の上に馬乗りになって移動するというのは、小さい頃憧れた人も多いのではないでしょうか。
大きな犬を見ると、大抵の子供はこれをやりたがるものです。
しかし、これは犬にとっては攻撃行動と映ることもあるので、我慢するように子供に伝えておきましょう。
どうしてもこれを実現させてあげたい場合は、少しずつ慣らしていって、またがっても平気なトレーニングをしてからにしましょう。
突然やるから、噛まれてしまうわけです。
「しつこくいじる」については、特に耳、鼻、尻尾などの先端部分をいじらないように注意しておきましょう。
このような先端部分はいわば動物のアンテナであり、一番敏感な所です。このような所は短時間触られるだけでも犬にとってはしつこく感じられるものですが、それが長時間になると、大きなフラストレーションの原因になります。なので、このような先端部分は特に触らないよう、日頃から注意しておきましょう。
よその犬と触れ合う時は、必ず親が立ち会う
上に書いたことは、自分の家の犬であればまだ大丈夫というケースが多いです。
しかし、これがよその犬となると事故につながる確率がかなり高くなります。
なので、よその家の犬と触れ合う時には、必ず親が立ち会うようにしましょう。
そして立ち会いながら、犬との正しい付き合い方を同時に教えていきましょう。
例えばよその犬の場合は、「真正面から近づかない」「頭をなでない」というようなことを教えます。
真正面から近づくと、犬にとっては攻撃的だと映ります(真正面は、一番攻撃しやすい姿勢であるため)。
また、頭をなでるというのは、犬にとっては死角から手がのびてくることになるので、何が起きたかわからず、これも攻撃と判断されることがあります。
他所の犬と触れ合う時、特に注意が必要なのは「自分の犬が何でも平気」な家庭です。
そのような家庭で、犬に何をしても平気な状態で育っていると、他の家の犬もきっと同じに違いないと思って、遠慮のない行動をとってしまいます。
このような子供の場合、犬にまったく触れたことのない子供より、むしろ危険と言えます。
生兵法は怪我の元と言いますが、正にそれに当てはまるでしょう。
なので、家で育てている犬のしつけがしっかり出来ている家庭ほど、よその家の犬と触れ合う時には注意が必要だと考えてください。
よその犬と触れ合うこと自体は、子供にとっても犬にとってもいい社会化の訓練となるので、タブーだけはおかさないようにし、楽しく付き合えたら理想的と言えるでしょう。
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