室内で犬にトイレの場所を教えるしつけ法
室内犬の場合、トイレの場所を教えるというのは最重要なしつけの一つです。
ここではその方法について書きます。
トイレのない部屋には入れない
当然ですが、犬がトイレのある部屋以外に入れなければ、犬がトイレを覚える確率はそれだけ高くなります。
なので、トイレのない部屋にはまず立ち入り禁止にしましょう。
具体的にはフェンスを部屋の入り口につけておき、トイレのある部屋からは出られないようにします。
(少し可哀想と思われるかも知れませんが、トイレを覚えるまでの辛抱なので、飼い主さんの方も少し我慢しましょう)
トイレ以外の場所にビターアップルスプレーをする
そして、その部屋の中でもトイレ以外の場所にはビターアップルのスプレーをするというのが効果的です。
ビターアップルというのは犬が嫌いな香りで、このスプレーをしておくことにより、犬はそれに近づかなくなります。
トイレ以外の家具などに近づけなくなれば、自然と犬がトイレでおしっこ、うんちをする確率が高くなります。
このように、犬が排泄をできる場所の候補をどんどん狭めることで、トイレに誘導するわけです。
この方法は効果的ですが、あまりスプレーをし過ぎると部屋の中が犬の嫌いな臭いで蔓延するということになってしまいます。これは犬にとって当然ストレスとなりますので、出来るだけ最小限におさえておきましょう。
犬がトイレを覚えた後は、もう一切使わないでいいでしょう。
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飼い主の目の届く場所にトイレを置いておく
飼い主さんが一番よくいる場所の近くにトイレを置いておき、飼い主さんの目によく届くようにします。これは何のためかというと、犬がちゃんとトイレでおしっこやウンチを出来た時に、すかさず褒めてあげるためです。
この「すかさず褒める」ということは大切で、これをすることにより犬の中で「この行動はいいことなんだ」ということが植え付けられます。
なので、トイレで排泄する意味は犬にはわからなくても「とりあえず、ここでおしっこをするのはいいことなんだ」ということを学んでくれます。
このようにすぐに褒められるように、トイレは目の届く場所においておくようにしましょう。
■クリッカートレーニングも効果的
また、この「すかさず褒める」をするために最近注目されているのがクリッカーという道具です。
これは「カチッ」というクリック音がなるだけの小さなレバーのようなアイテムですが、犬がいいことをする度にこれを鳴らすことによって、「今したのはいいことだよ(これからももっとしなさい)」ということを教えます。
このトレーニングをする前には、クリッカーの音がすることがいいことである、という植え付けを犬にする必要があります。
例えばクリッカーを鳴らしてからおやつをあげるということを繰り返すことによって、犬はクリッカーの音が好きになります。
そうして刷り込みを行ってから、クリッカートレーニングを始めるようにします(でないと、クリッカーの音はただの雑音に過ぎません)。
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トイレ以外の場所で排泄した時、くれぐれも叱らないように
トイレ以外の場所で排泄してしまった時には、くれぐれも叱らないということが大切です。
なぜかというと、犬にとって「トイレで排泄しないといけない」というルールは理解が出来ないからです。
これは当然で、犬の世界(というよりほぼ全ての動物の世界)で、好きな場所で自由に排泄するというのが当たり前の文化だからです。
なので、犬はトイレ以外の場所で排泄したことを叱られても納得がいきません。
いくら上手な叱り方をしても、この文化の壁は超えることが出来ないので、逆に不信感だけを植え付ける結果になってしまいます。
なので、くれぐれもこうしたケースでは叱らないようにしましょう。
では、叱らないでどうやって辞めさせるかというと、上に書いたようなビターアップルのスプレーなどが有効となります。
犬が失敗してから叱るのではなく、失敗しないように事前にこちらで対策をしておくのです。
犬がトイレ以外の場所で排泄するたびに、その排泄した場所にスプレーをするようにするのです。
そうすれば、少なくともそこではもうしなくなります。
■おしっこの痕跡を叱るのも効果的
犬を叱らない方法として、「おしっこの痕跡(うんちの痕跡)」を叱る」というのも効果的な方法と言えます。
これなら犬を叱ったわけではないので、犬との関係が壊れることはありません。
しかし、飼い主が怒っている姿は犬は見たくないので、なんとなくもうそこでおしっこやうんちをするのは辞めよう、と思うようになります。
なので、これだけでも十分な効果があります。
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