室外犬が人を噛んでしまうケースと対策
室外犬がお客さんや近所の人を噛んでしまうケースには以下のようなものがあります。
それぞれしっかり対策を施すことで、噛み付きを未然に防止するマネジメントをしましょう。
フェンスの外から手を突っ込んだ子供を噛む
子供は動物が好きなので、フェンスの中に犬がいるのを見ると「おいでー」などといってフェンスの中に手を突っ込んでしまいます。
そして、これを犬が噛んでしまうというケースは非常によくあります。
これは、犬が子供を外敵と認識した場合もありますし、友達と認識しながら甘咬みをしたつもりが、甘咬みになっていなかった、という場合もあります。
いずれにしても、子供に噛み付いてケガをさせるというのは、かなり深刻な状況に発展してしまうため特に注意が必要
です。
この対策としては、手を突っ込めるフェンスの部分に「危険なので手を突っ込まないでください」という張り紙をしておくことです。
子供にも読めるように「イヌがかみつくので、てをいれないでね」とひらがなで書いておくといいでしょう。
犬が噛み付いているイラストも添えればまず大丈夫です。
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しかし、これでもまだこうした注意書きを読まずに(あるいは読んだのに)子供が手を入れてしまうこともあります。
このような場合は、もう完全にフェンスを撤去して、手を入れられないブロック塀にしてしまうか、フェンスや塀の手前にさらにもうひとつのフェンスをして、犬と子供が接触出来ないようにしましょう。
あるいはリードの長さを調整して、犬がフェンス際まで近寄れない長さにしておくというのも効果的です。
入ってきたお客さんや配達員の方を噛む
これも一番多いものです。これは犬としては間違ったものではなく、実際にその配達員さんが、配達員を装った泥棒である可能性もあるわけです。
なので、これについては犬を責めるのは間違っています。
とは言っても噛み付かれては困るのももちろんです。
そのため、こうした人が出入りする通り道には犬が入れないよう、フェンスやリードで対策を施しましょう。
例えば水道やガスのチェックをする人、浄化槽の点検をする人などは、犬が特に怪しい人と認識します。
なので、こうした水道、ガスのメーターがある場所や、浄化槽がある場所などには犬が近づけないようにしましょう。
もちろん、郵便ポストなども同様です。
また、庭の入口から玄関までの通路も、すべてのお客さんが通る道なので、ここにも犬が入れないよう、届かないようにしておきましょう。
参考記事:室内犬がお客さんに噛み付かないためのマネジメント(しつけ)
門から飛び出して老人に噛み付く
これもよくあるケースです。飼い主さんがどれだけ門をしっかり閉めることを意識していても、例えば配達員の方やお客さんなどが門を閉め忘れたら、こうした事件が起きてしまいます。
門は閉まっていても、鍵がかかっていないという場合には、強風で開いてしまうこともありますし、犬がタックルすれば開いてしまうことも多々あります。
犬の性格にもよりますが、犬は自分の近くを通過していった人間を本能的に追いかけて噛み付こうとする癖があります。
なので、門の近くで犬が休んでいる時に、そのそばを老人が通って行ったり、あるいは自転車が駆け抜けていったりしたら、それを追いかけて噛み付いてしまうということがよくあるのです。
この対策としては、やはりフェンスで囲まれている庭で飼うにしても、リードをつける
ということになるでしょう。
どれだけ扉をしっかり締めても、上に書いたように来客によって開かれてしまうこともあるわけですから、犬を放し飼いにしている限り限界があります。
とは言っても出来るだけ庭では自由に遊ばせてあげたいものなので、リードは長めにしましょう。
そして、目の前を誰かが通過しても噛み付かないようなしつけも同時に行いましょう。そうすれば一番安全です。
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