寝ているそばを通ると噛み付く犬の、原因としつけ
犬が寝ている時にそばを通ると、飼い主であっても噛み付かれることがあります。
これは犬のしつけがなっていないのではなく、犬の本能なので仕方がないのです。
ここではその原因と対策について書きます。
寝ている時の犬は、完全に本能で行動する
人間もそうですが、寝ている時の動物に理性はありません(そもそも、ほとんどの動物は起きている時も理性はありません)。
そのため、完全に本能で行動します。
寝ている時というのは、言うまでもなく動物にとって一番無防備な時間です。
それだけに、その時間に何かが接近してきた時に気がづいたら、反射的に防御行動をとってしまうように出来ています。
ここに「この人は飼い主だから」というような判断をする時間は存在しないのです。
炎に触れたら手を引っ込めるというのと同じくらい、完全無意識の反射行動だと思ってください。
なので、いくらしつけのしっかり出来ている犬でも、飼い主との意思疎通がしっかりとれている犬であっても、寝ている時にそばを通るのは危険なのです。
自分が飼っていない犬であったらなおさらです。
そのため、寝ている犬のそばはくれぐれも通らないようにしましょう。「寝ている虎を起こすな」ということわざの通りです。
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声と振動で起こしてから通る
しかし、室内犬であればどうしても通らないといけない場面もあるでしょう。
そのような時は、まず犬を起こしてから通ります。
少し大きめの声を出し、床や家具などを軽く振動させることによって犬を起こします。
寝ている時に起こすのはかわいそうですが、飼い主に噛み付いて保健所送りにされてしまうよりも、はるかにましと言っていいでしょう。
起こした後なら、当然のことながら飼い主であれば大丈夫です。
それでも噛み付くほど犬が寝ぼけるということはありません。
人間は寝ぼけて変な場所でトイレをしてしまうことなどもありますが、これは野性の本能がこの1000年間で相当鈍っているからであり、動物がここまで寝ぼけるということはないのです。
寝起きであっても、動物は基本的にしっかりしています。
室内犬を寝かせる時にはハウスに入れる
上のように起こすのがかわいそうであれば、室内犬が寝る時はハウスに入れるというのも一つの手段です。
もちろん、寝てから入れるのは難しいですし、人間に教えるように「眠くなったら布団で寝なさい」と言ってもわからないでしょう(そもそも、人間でもこれが出来ずにこたつやソファで寝ていることが多いわけですから)。
なので、ハウスで寝かせる方法は、夜が来たらハウスやフェンスの中に入れておくということです。
そこで遊んでいるうちに、夜ですから自然と眠くなって、そのまま寝るだろうということです。(もちろん、周辺で家族が物音を立てたりしないようにしましょう)
これをやるにはハウストレーニングがしっかり出来ている必要があります。
参考記事:犬のハウストレーニングのやり方
誘導したら確実にハウスに入るようにまずしつけ、ハウスの中でも退屈しないように、ハウスの中で遊ぶことを覚えさせましょう(おもちゃやガムを噛むことなど)。
もちろん、夜になってから寝付くまでの長時間ずっと狭いハウスの中というのはかわいそうです。
たとえハウストレーニングがしっかり出来ていたとしても、これは犬の健康にとってもよくないでしょう。
なので、出来ればフェンスで犬のハウスを囲いある程度のスペースを確保してあげましょう。
こうすれば、無理にハウスの中で寝なくても、そのフェンス内で寝ている限り、起こしてしまう心配もないわけなので安心です。
このような室内フェンスは、家具への噛み付き防止など様々なしつけで効果的なので、多少スペースは取るかも知れませんが、導入しておくと何かと便利です。
来客への噛み付きなどを防ぐことにも役立ちます。
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