愛犬生活

成犬の噛み癖のしつけ・矯正法

ビーチで犬と遊ぶカップル
成犬の噛み癖を治すしつけで重要なのは「マネジメント」です。

これは「噛んでから叱る」のではなく、「噛まないで済むよう、事前に犬の行動を管理する」というものです。

ここではそのマネジメントの具体的なやり方を書きます。

噛み付きやすい相手を避ける

犬が噛みつきやすい相手は大体決まっています。

他人かよその犬であり、これらの人や犬に遭遇することを出来るだけ避けるようにすれば、犬が他者に噛みつくことは激減します。

来客に噛みつかないようにする方法
来客に噛みつかないようにするためには、そもそもお客さんに接近させないということが一番効果的です。

なので、お客さんが来たらサークルの中に入れる、お客さんのいる部屋には入れないようにする、などの対策が効果的です。

当たり前と思われるかも知れませんが、これを怠ってしまっていたがために、お客さんを噛んでしまうというケースは多くあります。

「来客に対しては近づかせない」をまず第一としましょう。

犬が多い時間帯や場所の散歩を避ける
他の犬と遭遇することが多いのは、やはり散歩中です。

なので散歩ではよその犬と遭遇しやすい時間帯、場所を避けるようにしましょう。

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場所については、公園など散歩に向いている場所はやはり遭遇しやすいので、一番いいのは時間帯を変えることになります。

特に他の犬が散歩に出てこないような早朝に散歩することは、犬の生活リズムをより自然に近づけることにもなるので効果的です。

早起きは多少大変かも知れませんが、飼い主さんの生活リズムを健康的にすることにもつながるので、ぜひチャレンジしていただけたらと思います。

参考記事:散歩中によその人や犬を噛まないためのマネジメント

クリッカートレーニングを応用する

最近犬のしつけでよく聞かれる言葉に「クリッカートレーニング」というものがあります。

これはクリッカーという、イルカの調教などにも使われる道具を用いるものです。

クリッカーそのものはただ「カチッ」という音がするだけの小さな道具であり、特別なものではありません。

ただ、犬がいいことをする度にこれを鳴らすことによって、「今やったのはいいことだよ」というのをすかさず教えることが出来ます。

(口などですると合図が遅れてしまうことがあり、その遅れた間に別の行動をしていたら、そっちが褒められたのだと勘違いしてしまうことがあります。

なので、すぐに褒めることが出来るクリッカーはとても便利なのです)

クリッカートレーニングを始める前には、まず「クリッカーが鳴る=いいこと」という刷り込みをする必要があります。

具体的には、クリッカーを鳴らしてからおやつをあげるということを繰り返します。

これによって、犬にとってクリッカーの音がいい音に聞こえるようにしてから、トレーニングを開始します。

これは叱らない方法なので、噛みつきを辞めさせることには、すぐにはなりません。

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しかし、噛みつき以外の「いいこと」を助長することにより、そうしたいい習慣が犬の中に根付いていくと、噛みつきにつながるような行動がどんどんカットされていきます。

つまり、犬の生活の中で「良い習慣」の割合が多くなれば、「悪い習慣」の割合も減るということです。

クリッカートレーニングもマネジメントも、直接噛みつきを辞めさせるのではなく、間接的に辞めさせるというのがポイントです。

噛まれて痛かったことを伝える
上には他の人や犬に対して噛みつく場合のしつけを書きましたが、自分に対して噛みついてくるということもあるでしょう。

そうした場合には「噛まれて痛かったことを伝える」というのが効果的です。(くれぐれも叱ってはいけません。犬にとって噛み付くというのは極めて自然な行動であり、悪気はないからです。それを叱られると飼い主との信頼関係が損なわれてしまうので、叱らない方法でしつけることが大事です)

叱らずに噛むのを辞めさせる方法として「痛がる」という方法があります。

これはとても大げさに痛がります。犬がしっぽを踏まれた時のように「キャン!」と大声で叫びながら、動作でも痛かったことが伝わるようにしましょう(もちろん表情も)。

これを見れば、犬は「飼い主さんが痛がっている」ということがわかります。

飼い主が嫌がることを喜ぶ犬はいませんから、それを見れば自然と辞めます(犬にとってもつまらないことだからです)。

この際注意したいのは、「喜んでいると勘違いされるような、中途半端な縁起はダメ」ということです。

縁起が恥ずかしくて照れながらやっていると、犬には喜んでいるように見える可能性もあります。なので、恥ずかしさを捨てて本気で痛がるようにしましょう。

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