散歩中、車や自転車を追いかける犬のしつけ
散歩中、車や自転車などを追いかけようとする犬は多いです。
これは犬の本能であり、捕食性行動と言われるものです。
つまり狩猟本能ですね。これは自然なものなのでいいのですが、飼い主としてはやはり困るものです。
ここではそのような犬のしつけについて書きます。
リードでコントロールする
基本的に犬が自動車や自転車を追いかける時は一瞬にして起こりますから、悠長なしつけをしている暇はありません。
まずはリードでコントロールします。
この時、一般的な首につけている首輪とリードの場合、犬の首がしまってかわいそうと感じる人もあるでしょう。
そのような場合、無意識のうちにリードでコントロールする力が弱まってしまいます。
なので、そのような人の場合は体にリードを巻き付けるタイプのものを選びましょう。
これであれば犬の体に負担がかかることもなく、思い切りリードを引っ張ることが出来ます。
友人や家族に協力してもらい、トレーニング
上のようにただ引っ張っているだけでもいいのですが、より効果的なのは犬に対して学習させることです。
「すれ違う自動車や自転車を追いかけても、引っ張られるだけだ」ということを学習させるわけです。
これを犬が学習したら、無意味な運動は避けようとするので、だんだん追いかけなくなります。
スポンサーリンク
なので、最初は友人や家族に協力してもらい、犬のそばを自転車や車で追い越してもらうようにしましょう。
といっても、自転車の場合は顔が見えており、捕食行動ではなく、単純にその人と遊んでほしくて追いかけるということもあります。
なので、協力してもらう練習の時は、主に自動車を利用するといいでしょう。
犬が止まったらおやつをあげる
リードでコントロールするという少々荒っぽい対応をするわけですから、それなりのご褒美を犬に対してもあげる必要があります。
なので、止まったらすぐにおやつをあげるようにしましょう。そして、もちろん言葉でもしっかりと褒めます。
また、犬はこの時まだ興奮状態にあるため、それを鎮めるためにお座りをさせます。
おすわりが興奮のあまり出来ない犬もいるかも知れませんが、あえてさせます。
そして、おすわりが出来たらまたおやつをあげましょう。このようにして「興奮を鎮めることはいいことなのだ」ということを教えます。
スポンサーリンク
人間も若いうちは気持ちのコントロールができず暴走してしまうことが多々ありますが、歳をとるにつれて、そのような衝動をコントロールした方が、自分にとっても周りにとっても利益が大きいということを学びます。
それを犬のしつけでも同じように教えるわけです。
自動車、自転車のスピードを徐々に上げる
上のようにしっかりしつけている段階でも、もっとスピードの速い自動車、自転車が通り過ぎると、犬はついつい追いかけてしまいます。
「俺の方が速いぞ」という犬の本能であり、これは非常にいいことなのですが、やはり飼い主としては困ります。
特にこのようなスピードの速いターゲットを追いかける時の犬のスタートダッシュは凄まじいので、お年寄りなどの場合、倒れてしまうこともあるでしょう。
なので、スピードの速い自転車、自動車でも追いかけないように、これもやはり友人や家族に協力してもらって訓練する必要があります。
安全性に考慮して練習する
このしつけを行う時は、安全性をしっかり確保して行うようにします。
例えば犬を引っ張る役にお年寄りや足腰の弱い人を使うのはオススメ出来ません。犬に引っ張られて倒れてしまうかも知れないからです。
また、自転車で追い抜く役の人が、それに集中し過ぎて転倒してしまったり、誰かにぶつかってしまったりすることも避けるようにします。
このため、周囲に人や車などがない状態を選ぶのが理想と言えるでしょう。
スポンサーリンク