散歩中によその人や犬を噛まないためのマネジメント
犬の噛み付きの中でも特に怖いものは、やはり散歩中でしょう。
まったく見知らぬ人に噛み付いてしまったり、よその犬に噛み付いてケガをさせてしまったりしては大きな問題になってしまいます。
最悪のケースでは、保健所に連れて行かれるということもあります。
ここでは、そのような散歩中の噛み付きを未然に防止するためのマネジメントについて書きます。
散歩の時間帯やコースを変える
まず、これが一番有効な方法です。散歩の時間帯を、日の出と同時の時間など、ほとんど誰とも遭遇しない時間にするのです。
これであれば、犬にとっても自然のリズムに近い生活を出来ますし、誰とも出会うことがないので、誰かを噛み付くということももちろんありません。
また、飼い主本人にとっても理想的な生活リズムに近づくことが出来ます(どうしても夜型でないときつい、という人は除外されますが)。
そして、コースを見直すというのも効果的です。
多くの人や犬が歩くようなコースではなく、ほとんど誰とも出会わないようなコースをあえて選ぶということです。
これであれば、他所の人や犬に出会った時に緊張してしまう犬でも、安心して伸び伸びと歩くことが出来ます。
もちろん、このようなコースでも全く誰とも出会わないということはなく、たまに誰かと出会うことはあります。
しかし、その程度の刺激であれば犬にとっては適度なものです。
常に他者がいるとプレッシャーとなりますが、たまにこの程度の遭遇があるだけなら、犬もそんなに緊張はしません。
そして、徐々に慣れていき大人数の場所に行っても平気になります。
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犬の様子を見ながら、徐々に人通りの多いところに移していって、最終的にはどんな時間帯にどこを歩いても大丈夫なようにしましょう。
ちなみに、最初のうち最も避けるべき時間帯は子供の登下校の時間や、通勤通学のラッシュアワーです。
そして避けるべきコースは通学路や公園の近くです。(子供や他の犬がいるため)
噛み付きそうな相手の姿が見えたら、未然に避けて歩く
遠くから知らない人が歩いてきたり、よその犬がいるのが見えたりしたら、未然に避けて歩くということも重要です。
人が多い場所や時間帯に散歩をしたとしても、直接すれ違わない限りは大丈夫なわけですから、こうして犬を誘導するこで、噛み付く相手とすれ違わないようにします。
もっとも、人や犬の多い時間帯、場所の場合は、そうして避けてもまたすぐ次の相手に遭遇するということが多いので、基本的にはやはり時間帯や場所を工夫するようにしましょう。
急に相手(人間)が近寄ってきたら、きちんと断る
社交的な人、とくに年配の方などは「あらー、かわいいワンちゃん」と言いながら、初対面でも犬に近づいてくることがあります。
これは飼い主としてはとても嬉しいことですし、その人はとてもいい人だと思うのですが、
犬にとっては、このように知らない人から突然声をかけられ、接近されるというのは恐怖の対象です(社会化が出来ていない犬の場合)。
なので、これは噛み付きの危険シグナルと言えます。
参考記事:犬の噛み付き防止のために ~散歩中にやってはいけないこと~
このような場合は「すみません、うちの子怖がりなので・・」とやんわりフォローするようにしましょう。
この時もあまり気まずい感じや嫌がっている感じは出さず、あくまで冗談のような感じでさりげなくしましょう。
赤ちゃんや犬が人見知りをしていることを責めるような人は基本的にいないので、「ちょっと人見知りなもので…」と言っておけば、大抵の場合は大丈夫です。
それでもなお「あら、そうなの?」というように強引に近づいてくるようであれば、少し強めに、はっきりと断るようにしましょう。
「噛むかもしれないので…」という一言があれば向こうもそれ以上は接近してこないでしょう。
このようなマネジメントをすれば、散歩中に人を噛むこともなくなります。
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