愛犬生活

本気で噛み付く犬のしつけと対処法

かみついている犬
犬の噛み付きには甘咬みと本気の噛み付きがあります。

成犬の場合は甘咬みでも威力があるため、どちらも問題なのですが、特に本気の噛み付きは敵意を持っているという点でさらに深刻です。

ここでは、その原因やしつけ、対処法について書きます。

犬が本気で噛み付く原因

これは多数ありますが、主なものを箇条書きします。

人間に対してトラウマを持っている
野良犬時代にいじめられた、保健所で殺処分される寸前だった(実際に行為をされなくても、死期が近づいている事が犬にはわかります)などの経験がある場合、人間に対して相当な恐怖心を持ってしまっています。

このような犬の場合は、噛み付く以前にそもそも近寄ってこないのですが、人間の方から何かの拍子に近づいた時には、噛み付いてしまうことが多いです。

ストレスが溜まっている

ストレスが溜まっている場合、人間に対するトラウマがなくても本気で噛み付くことが多々あります。ストレスの原因は非常に様々ですが、

・散歩に行っていない
・エサが不足している
・体の不調(病気、ケガ)を抱えている
・住環境が悪い(騒音にさらされている、など)

と、このようなものが挙げられます。

スポンサーリンク

社会化が出来ていない
社会化というのは、人間やよその犬に対する抵抗をなくすことです。

仔犬時代は基本的にほとんどの犬が出来ていませんが、成長するとともに徐々に出来ていくものです。成犬になっても社会化が出来ていない場合は、訓練が必要です。

社会化の不足が原因の場合は、人間に対してだけでなく犬に対しても噛み付こうとします。

なので、犬に対しても噛み付きをする場合は社会化の不足、あるいはストレスを疑いましょう。

参考記事:犬の社会化のしつけのポイント

一時的な現象(雌犬の「偽妊娠」など)
一時的な現象であることもあります。代表的なのは雌犬の「偽妊娠」です。

これは発情期に起きる現象で「子供がいないのに、まるで子供がいるかのように振る舞う」というものです。

具体的には、スリッパなどを子供と見立てて守ったり、家の一部を自分の巣と見立てて、そこを守ろうとしたりします。

こうした偽妊娠状態の雌犬に対して、その「子供」や「巣」に近寄ろうとすると、飼い主であろうと本気で攻撃をしてくることが多いです。

ただし、発情期のみに見られる状態なので、これが過ぎたらおさまります。

スポンサーリンク

本気で噛み付く犬に対するしつけ・対処法

上の原因別に書きます。

人間に対するトラウマ
これについては、時間をかけて解決していくしかありません。

焦りは禁物です。数年がかりというスパンで見るようにしましょう。

犬は人間と違い、過去や未来のことをあまり気にしない動物です。

そのため、かなり深いトラウマであっても数年経過すればほぼ消えているということが多いです(実際、そのような経過を追った動画なども、YouTubeなどで見られるのでぜひ見てみてください)。

基本的に、このような過去を抱えている犬を飼い主さんが見つけた時点で、相当ボロボロの姿の野良犬だったり、保健所での話を聞かされていたりするはずです。

なので、それでも飼うことを決められた飼い主さんの場合は、このような思いやりが最初から備わっているはずなので、とにかく時間さえかけていただければ大丈夫かと思います。

ストレスの蓄積
散歩などの運動不足の場合は、当然ながら散歩をしっかりしてあげましょう。

散歩以外でも、普段の遊びなどでエネルギーを消化することで、噛み付こうというエネルギーを減らすことが出来ます。

エサについては間違った知識によるダイエットなどをしているためにストレスを溜めているということも考えられます。

なので、犬のダイエットをする場合には、お医者さんやトレーナーの方々と検討し合った上で行うようにしましょう。

病気やケガなどの体の不調については、これを解決してあげる以外にありません。

早期に動物病院に連れていき、問題を解決しましょう。(でないと、噛み付き以外の問題も次々生じます)

社会化の不足
この場合は、しつけ教室などに行って社会化の訓練をすることが重要です。

もちろん社会化の訓練は自宅でもやろうと思えば出来ます。時間と根気のある方であれば、自宅で社会化の訓練を行ってもいいでしょう(社会化の訓練については長くなるので、別記事をチェックしていただけたらと思います)

一時的な現象(偽妊娠など)
この場合は過ぎ去るのを待つだけです。偽妊娠の場合は雌犬の発情期に起こりますが、発情期が過ぎたら動物病院に連れていって去勢するようにしましょう。それで収まります。

どうしても治らない場合
どうしても噛み付きが治らない場合は、相当な長期戦を覚悟しましょう。

治るまでは物理的に噛み付きを防ぐために、噛み付き防止の口輪をしたり、エリザベス・カラー(襟巻き)をしたりするのが効果的です。

スポンサーリンク

サブコンテンツ

このページの先頭へ