犬がサークルでトイレをしない!その場合のしつけ方法は?
犬がサークルでトイレをしなくて困っている、という飼い主さんは多いかと思います。
ここでは、犬にサークルの中でトイレをさせるためのしつけ方法について書きます。
トイレ用と寝床用のサークルを分ける
犬がサークル内でトイレを出来ない原因で一番多いものの一つが「トイレと寝床が同じサークルの中にある」というものです。
同じサークルの中にあると両者の区別がつかないため、「トイレシートの上で寝て、寝床でトイレをする」ということをよくしてしまうのです(人間と違って「シート」という物質を知らないわけですから当然です)。
このような場合、単純計算をすると「50パーセント」の確率で間違えてしまうわけですが、逆に言えば、両者のサークルを分けることで、成功率は限りなく100パーセントに近づくというわけです。
■トイレ用サークルの中には、全面トイレシートを敷き詰める
トイレ用サークルを作ったのはいいのですが、その中にトイレシートを敷き詰めていない空きスペースがあった場合、犬は自分の判断でそこを「寝床」としてしまう可能性があります。
これではわざわざトイレ用サークルを作った意味がないので、トイレ用サークルを用意したら「その中は全面シートを敷き詰める」という風にします。
これによって、一度でもシートの上で排泄することを覚えたら、全面それで敷き詰められたそのサークルは「トイレである」と犬も認識してくれます。
参考記事:ハウスを使った犬のトイレトレーニング
寝床用サークルを狭くする
寝床用サークルを狭くしておけば、そのどこかで排泄した場合、犬は排泄物と一緒に寝ることになります。
当然これは犬も嫌ですから、寝床用サークルが狭ければ、その中で排泄することはほぼなくなります。
もちろん、中で排泄できないとおしっこをしたくなった時などに、飼い主さんに散歩を要求するようになるでしょう。
その時はサークルで排泄をすることを教えるチャンスです。
出したらすぐに排泄用サークルに連れていけば、ほぼ確実にその中で排泄してくれることでしょう。
このように、「寝床用サークルを狭くする」→「犬が排泄を我慢する」→「我慢できなくなって外に出る」→「排泄用サークルにすぐ連れて行く」という流れを繰り返すことによって、犬は確実に排泄用サークルを覚えてくれます。
そして、無事に排泄用サークルでおしっこやうんちが出来たら、すかさず褒めてあげるようにしましょう。
そして、日ごろ狭い寝床用サークルに入れているわけなので、排泄が終わった後は家の中に放して、しばらく遊んであげるようにしましょう。
この繰り返しによって、犬は確実にトイレを覚えてくれます。
トイレシートが小さいことが原因であることも
犬はトイレシートの存在をすでに理解しているのに、いつもそこからはみ出た所に排泄している、というケースがあります。この原因は「トイレシートが小さい」ということにあります。
実は、犬のトイレシートというのは犬の体のサイズにぴったりではいけません。
最低でも2倍は欲しいですし、できれば3倍くらいあると理想です。なぜかというと、犬は排泄の前にポジション決めをするからです。
これは犬の散歩をしているとほとんどの飼い主さんが気づいていると思いますが、犬は排泄をする直前にそわそわして地面の臭いをかぎながら、排泄する場所を探しています。
何が違うのか人間からは全くわかりませんが、いわゆるマーキング・縄張り行動などで、犬はこのようにポジション決めをしてから排泄をします。
このポジションを決めるためにはある程度のスペースがいります。
大抵の犬は体2つ分や3つ分くらいは当たり前のように移動してから排泄するので、それだけのスペースがないとシートから排泄物がはみ出してしまうのです。
なので、「シートですることは理解しているようだけど、なぜかいつもはみ出している」という場合には、シートが小さくないかどうかをチェックしましょう。
そして、体にピッタリサイズなど余裕がない場合には、大きいサイズのシートに買い換えるようにしましょう。