犬がシャンプー後のドライヤーを嫌がる場合の対処法
犬にシャンプーをしたら、その後風邪を引かないように、ドライヤーもする必要があります。
しかし、ドライヤーはシャンプーと同様に犬が嫌がるものの一つです。
ここでは犬がドライヤーを嫌がらないようにするしつけの方法を書きます。
まずはドライヤーに慣れさせる
犬にとってドライヤーというメカ自体が、まず未知の存在です。そのため、まずはドライヤーという存在そのものに慣れてもらう必要があります。
犬にお菓子をあげる時に、いつもそばにさりげなくドライヤーを置いておくようにしましょう。最初は犬から距離を置いておいた方がいいでしょう。
そして、抵抗がなくなったら徐々に近づけていきます。犬がドライヤーをいじって遊ぶようになったらしめたものです。
もちろん壊されたりしたら大変なので、やんわりと取り上げますが、そのくらい興味を持ってもらえるように仕向けましょう。
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ドライヤーをかけるフリをする
犬がドライヤーに慣れたら、今度は温風を出さずにドライヤーをかけるフリをします。この時もお菓子を与えて注意をそっちに向けておきます。
そして、ドライヤーをかけるフリが終わったら、それに付き合った犬を褒めてあげ、またご褒美をあげましょう。こうして犬に「この動作が終わったらご褒美がある」と教えこむことが重要です。
離れた場所で温風を出す
今度は、ドライヤーが温風を出すマシンである、ということを犬に教える必要があります。この時、まだ犬にはドライヤーをかけません。
またいつものようにお菓子を与えながら、離れた場所でドライヤーの温風を出しておきます。犬が怖がらないように、風力は弱めに設定しておきましょう。
そうして犬が抵抗を持たなくなったら、徐々に温風を出しているドライヤーを近づけていきます。
そして、足元にあっても嫌がらないくらいになったら、あと一歩です。この時ドライヤーを手に持ってみて、軽く犬の背中に当てる動作をしても嫌がらなければ、いよいよ最後の段階に入ります。
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短時間のドライヤーから慣らしていく
嫌がらなければ、いよいよ背中を中心に、ドライヤーを当てていきます。しかし、いきなり長時間はやらないようにしましょう。
あくまであっという間に終わる程度にします。そして、終わったらご褒美をあげます。これにより犬は「よくわからないけど、これが終わるとご褒美がもらえるらしい」と思い、一つの芸と考えるようになります。
そうして、徐々にドライヤーの時間を長くしていき、実際のシャンプーの後に乾かすくらいの長時間でも大丈夫なようにします。ここまで来て初めて、シャンプー後のドライヤーを犬が嫌がらないようになるわけです。
逆に考えると、今までシャンプーをいきなりして、いきなりドライヤーをしてきたことがいかに無茶な方法だったかということを実感していただけるかと思います。
シャンプー以前にお風呂場が初めて、シャワーという文明の利器も初めて、シャンプーの泡も初めて、という状態に犬はいきなり放り出されるわけです。
そしてその後は、ドライヤーという機械も初めて、温風も初めて、という状態で、いきなり長時間の温風を当てられるわけです。犬がどれほど恐怖心を持つか、想像して余りあるでしょう。
このような初体験をしたらそれがトラウマになるのは当たり前ですが、それが何度も何度も繰り返されるわけです。
犬にとってそれが嫌な時間になるのは当然で、シャンプーやドライヤーに関して、多くの家庭がいかに間違ったしつけをしているかということがわかるかと思います。
コーチングという技術が、人間の世界でもれっきとしたスキルとして認められているように、犬にシャワーやドライヤーを教えるという行為をとっても、正しい教え方というものが存在するのです。たかが犬のしつけと思わず、そうした手順を学び、犬も飼い主も気持ちよく生活したいものですね。
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