犬がトイレの場所を覚えてくれない場合のしつけ
室内犬の場合、室内に犬用のトイレを用意することは多いと思います。
しかし、そこをトイレと犬が覚えてくれず、効果がないということも多いでしょう。
ここでは、犬がトイレを覚えてくれない原因について書きます。
ペットシーツだけを床に敷いている
犬のトイレは、トイレの敷居とペットシーツによって構成されています。
機能としてはペットシーツだけあれば十分であるため、これだけを敷いて「トイレ」としているご家庭も多いようです。
このやり方は簡単でいいのですが、犬にとってはトイレであることがわかりにくい可能性もあります。
そもそも犬の世界に「シーツ」というものは存在しません。
人間は社会生活の経験上、このような素材の布切れは、おむつや生理用品などに使われていることを知っており、「排泄物を吸収する素材=トイレ」と認識できるのですが、犬にはそんな知識も常識もないのです。
なので、シーツだけを設置するのではなく、段差のあるトイレトレーを用意して、それで囲む必要があります。
また、トイレトレーで囲む必要性はもう一つあり、これはシートが動かないようにするためでもあります。
当然ですが、シート一枚では床の上でつるつる滑って動いてしまうこともあります。
排泄物が乗ったシートがそのように度々動いてしまうと、それが床の周りに散らばってしまう危険性もあります。
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さらに、段差がないと犬が室内を歩いている時にうっかり踏んでしまう可能性も高く(うんちの方なら踏まないで避けて通るかも知れませんが、おしっこの上なら、かなりの確率で通過していくでしょう)、それを避けるためにもトレイを用意することは重要だと言えます。
ペットシーツの側に、似たものを置いている
シーツのそばに、シーツと似たものを置いている場合犬が間違えやすくなってしまいます。具体的には、
・玄関マット
・キッチンマット
・バスマット
・布団
・タオル
などです。これらのものがシートの側にあると、犬は素材の違いを区別するのが人間ほど得意ではないため(感触の違いはわかっても、それぞれの使用目的などの違いがわからないため)、犬は混乱してしまいます。なので、このような紛らわしいものは近くに置かないようにしましょう。
ちなみに、多くの飼い主さんの経験から、犬が一番トイレと間違いやすいものを列挙していくと、じゅうたん、編みこみラグマット、スピーカーなどが挙げられます。
スピーカーを何でトイレと間違うかですが、これは家の中にあるもので一番電柱に似ているため、ついついマーキングをしたくなってしまうようです(間違うというより、トイレとして扱ってしまう、といった方が正確かも知れません)。
犬の目の届きにくい所に置いている
犬が見てすぐにわかる所になければ、犬も当然トイレの位置を覚えにくくなってしまいます。
なので、常に犬の目の届くところ、犬がよく生活している場所に設置しておき、そこにトイレがあることを焼き付けてもあいましょう。
さらに言うと、飼い主さんの目の届くところに置いておくことも重要です。
参考記事:室内で犬にトイレの場所を教えるしつけ法
理由は、それによってトイレに成功したらすぐに褒めてあげることが出来るからです。
犬のしつけで重要なのは、叱ることよりも褒めることです。トイレトレーニングも、成功した時に褒めてあげることによって定着します。
なので、褒めるタイミングを逃さないためにも、常に飼い主さんから見える場所にトイレを設置する必要があるのです。
その他のチェックポイントとしては、犬のサイズにトイレのサイズが合っているかどうかということが挙げられます。
サイズの目安としては、犬の体の2倍から3倍は必要と言われています。
これはトイレの中でもこだわりのポジションを犬が探すために、ぐるぐる歩いたり、臭いをかいだりするためです。
体一つ分ではこれが出来ないので、2倍か3倍のサイズが必要なのです。
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