愛犬生活

犬がトイレを我慢するようになった。その原因と対策は?

ダックスフンド 散歩 04-27-08
室内犬がトイレを我慢してしまう、という話はよく聞かれます。

短時間の我慢だったらいいのですが、飼い主さんの仕事の都合などで長時間散歩に行けない時は、その間ずっと我慢してしまうと健康面が心配です。

ここではそのように犬がトイレを我慢する原因と、対策について書きます。

室内犬がトイレを我慢する原因

この一番大きなものは「以前室内で排泄した時、叱られたことがある」というものです。

例えばトイレ以外の場所で排泄した時ですが、こうして叱られると、犬は「家の中ではどこであろうと排泄してはいけないんだ」と錯覚する恐れがあります。

ある意味賢い真面目な犬なのですが、その真面目さが行き過ぎてしまって、どんな時でも室内では絶対に排泄をしない、という風になってしまうわけです。

犬は本来室内であろうと平気で排泄をする生き物です。

それは仔犬の時代から育ててみるとよくわかりますが、普通はむしろ「室内のどこでも排泄してしまって困る」ということの方が多いものです。

それが一切しなくなるということは、やはり上のような原因が一番大きいと言えるでしょう。

条件反射で排泄させるようにする

このように室内では我慢してしまう犬も、屋外に散歩に行く時にはしっかり排泄するということがほとんどです(どこかで排泄しないといけないので当然ですが)。

そのため、この排泄する瞬間に常に同じ音を出すようにすると、その音を聞くと条件反射で排泄をするようになります。音の種類は何でもいいですが、すぐに鳴らせるもので、常に一定の音が出るものがいいでしょう。

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おすすめは「クリッカー」という道具です。クリッカーは手のひらに収まる棒状のアイテムで、これを使うと「カチッ」というクリック音がなります。

いつでもどこでもすぐに鳴らせる便利な道具なので、犬の調教でよく使われます。(このクリッカーを使ったトレーニングを、クリッカートレーニングといいます)

犬が排泄する度にこのクリッカーを使っておけば、室内でもクリッカーを鳴らしたら自然と排泄するようになります。

それをトイレの上でさせて、その時に褒めてあげれば「この場所では排泄してもいいんだ」ということを学びます。

そうしたら、もう排泄を我慢することはなくなるでしょう。

犬はどのくらい排泄を我慢できるのか

犬は人間からしたら信じられないほどの長時間、排泄を我慢することが出来ます。

長い場合は丸一日我慢していたという体験談もあちこちで聞かれます。

12時間程度であればもはや普通と言ってもいいくらいのレベルでしょう。

もちろん、このように長時間排泄を我慢することは本来あまりよくありません。

尿路結石や膀胱炎などの病気になる可能性もあります。また、ストレスが溜まることにより抵抗力が落ち、排泄とは関係ないその他の病気にもなりやすくなります。

このため、犬がいくら排泄を我慢出来るとは言っても、やはり我慢しないで済むようトイレで排泄できるようにしつけてあげたり、出来るだけ多く散歩に行ってあげるということが大切です。

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犬はなぜ長時間排泄を我慢できるのか

犬がなぜこのように長時間排泄を我慢できるのかというと、野性の時代に「大型動物から姿を隠すため」であったと言われています。

犬にも色々種類があるので、ゴールデンレトリバーなどは自分が大型動物に近いわけですが、もっと小さい犬であれば、自分より体の大きい大型動物が周りに沢山いるわけです。

そのような危険な相手から長時間隠れているためには、その間排泄をずっと我慢している必要があります。

このような事情から、犬はそのDNAに「長時間排泄を我慢する」という能力が刷り込まれているのだと思われます。

もちろん、これは犬以外の体の小さな動物にも言えることであり、おそらくそれらの動物は野性であれば、少なくとも飼われている状態よりは長時間排泄を我慢できるものと思われます。

余談ですが、人間でも忙しい飲食店などで働いていて、長時間トイレに行けないことがざらにあるという人の場合、排泄を我慢する能力が発達しています。

逆に暇で毎日家にいる人は、少しの尿意や便意でもトイレに行けるため、排泄を我慢する力は衰えると言われています。

毎日の習慣というのは、犬でも人間でもこのように、その人の能力を大きく変えるものです。

なので、犬のしつけの場合も、上に書いたようなクリッカートレーニングなどの「毎日の習慣」を人工的に作ることによって、問題を解決するといいでしょう。

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