愛犬生活

犬がペットシートを舐めるを止めさせたい場合のしつけ

Chihuahua
犬がペットシートを舐めるというのは、主におしっこをした後に見られる現象です。

ここではそれを辞めさせるためのしつけや対策、舐める理由について書きます。

犬がおしっこをしたペットシートを舐める理由

実は犬は元々自分の排泄物の臭いをかいだり、食べたり舐めたりする生き物です。

犬だけではなく猫や他の動物たちもしばしばこれを行います。理由は「栄養補給」と「免疫力の向上」のためです。

栄養補給
排泄物には、それにしか含まれない酵素なども含まれています。

人間の場合は違うかも知れませんが、犬などの動物の場合はそうした栄養素が多く、普通の食事では補給できないそれらを補給していると考えられます。

まして本来自然界にいて、体が欲するものを探して食べられるはずの犬が、飼育されることによってそれが出来なくなっているわけですから、自然界から摂取できない栄養素をせめて排泄物から補おうとするのは自然な行動である、と言えます。

免疫力の向上
排泄物には雑菌が多く含まれています。雑菌というと悪いイメージがあるかも知れませんが、実はこうした雑菌と共存して生活するというのは、生物にとって健康なことなのです。

理由は、雑菌同士が殺し合ってくれて、体内で小さな生態系が形成されるからです。

人間でも潔癖症の方はしばしば色々な病気にかかります。

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これは雑菌が少ないため免疫力がないせいです。善玉の菌まで殺してしまっているため、悪玉の菌に対して抵抗することが出来ないのです。

犬の場合も排泄物などで雑菌を補給した方が健康になるので、このようなことをしているわけです。

ペットシートを舐めるのを辞めさせるしつけ、対策

上に書いたように、おしっこをしたシートを舐めることは、悪いことではなく良いことです。

なので、くれぐれも叱らないようにしましょう。叱らないで、下記のような対策を取るのが有効です。

メッシュカバーをかぶせる
これは、トイレシートの上にいわば「金網」を被せるようなものです(金属ではありませんが)。

こうするとおしっこはその金網を通して下のシートに行きます。

しかし、金網があるため、犬はシートに触れることが出来ません。

このため、おしっこを舐めるという場合に限らず、犬がペットシートを破いたり食べたりしてしまう、というようなトラブルに対応する場合にもよく使われる方法です。

ただメッシュカバーを被せるだけで、物理的にこれらの行動が取れなくなるわけですから、非常に簡単な対策です。

この方法にデメリットがあるとしたら、小まめにメッシュカバーを洗ってあげないといけないということです。

しかし、慣れてしまえばそう難しい作業ではありませんから、この方法は特におすすめです。

おしっこをした後に、ペットシートにスプレーをする
どのようなスプレーかというと「犬が嫌がる臭い」のスプレーです。

具体的には、ビターアップルなどが有効です。これは犬に家具をかじられたくない時などにも有効な対策です。

家具にこのスプレーをかけるわけです。

これを最初からペットシートにかけていると、そもそもペットシートの上で排泄をすることが出来ないので、意味がありません。

せっかくトイレを覚えた犬が、トイレ以外の場所で排泄する生活に戻ってしまいます。なので、排泄前にはペットシートにスプレーをしてはいけません。

排泄後に、おやつなどで犬を誘導してペットシートから離し、その隙にスプレーをするようにします。

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「その隙に片付けちゃった方がいいんじゃない?」と思われるかも知れませんが、それでは逆効果なこともあります。

理由は、犬にとってはまだペットシートが「大事なもの」のままだからです。「大事なものを取られた」と感じてしまうわけです。

しかし、スプレーをして嫌な臭いになったペットシートがあったらどうでしょう。

「おしっこをすると、時間がたつとこういう嫌な臭いになるらしい」と犬は学習します(本当はスプレーのせいですが)。

そのため、犬のペットシートに対する愛着が薄れるわけです。なので、おしっこをした後にも、ペットシートに執着することがなくなります。

やってはいけないしつけ

逆にやってはいけないしつけや対応も書いておきましょう。

おしっこ直後にシートを取り上げない
おしっこ直後の、まだ舐めていないうちに急いで取り上げようとすると、犬にとっては「大事なものを奪われる」という状況に映ります。

なので、最悪の場合噛み付いてくることもあります(ペットシートに限らず、物を取られる時に噛み付く犬はよくいます)。

なので、シートを片付ける場合は、おやつなどで犬の注意を引いてからにしましょう。

くれぐれも叱らない
おしっこを舐めたのを叱ると、犬はおしっこ自体を叱られたのだと勘違いしてしまうおそれがあります。

なので、くれぐれも叱ることだけは避けましょう。

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