愛犬生活

犬が上手に留守番をしてくれないケース

本を破る犬

留守中の番犬になってくれるから、という理由で犬を飼い始める人もいるかと思いますが、なかなか犬が上手に留守番をしてくれなくて困る、ということも多いでしょう。

ここでは、犬が上手に留守番を出来ない原因や、問題であると言える基準などを書きます。

留守番が出来ない原因は「分離不安」

犬は本来、仲間と共に群れで暮らす生き物です。家庭のペットの場合は家族がその仲間なわけですから、その仲間がどこかに行ってしまったら、本能的に不安を感じます。

わかりやすいイメージとして、あなたがサバンナのシマウマに生まれ変わって、その群れの中にいる所を想像してください。

とりあえず、この群れの中にいれば安心だと思うでしょう。

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逆に、自分が水を飲んでいる間に仲間がみんないなくなってしまったら、ものすごい恐怖に襲われるはずです。

留守番になれていない犬にとって、留守番をさせられるというのは、これと同じ状態なのです。これは心理学的には「分離不安」と呼ばれる心理状況です。

参考記事:犬がおとなしく留守番していてくれない!迷惑になるし、どうしたらいいの?

留守番が出来ない犬のケース

留守番が出来ないというのがどのくらいから問題になるかという具体例を書きます。例えば留守中に吠え続ける、物を破壊する、トイレに失敗するなどが代表的なケースです。

特にトイレについては、日頃しっかり出来ている犬が出来なかった場合、明らかに留守番に心理的な不安を感じています。

こうした状況に陥ってしまうのは、犬と飼い主が日頃からベッタリしている場合が多いです。犬を可愛がるのはいいのですが、四六時中一緒にいるのが当たり前になってしまうと、いざ長時間留守にするとなった時に、このようなケースになってしまうのです。

人間ですから、時には入院をしてしまうこともありますし、仕事や家庭の都合、あるいは旅行などで、しばらくの期間、犬をどこかに預けて離れないといけないこともあるでしょう。

そうした時でも平気でいられる犬にしつけるということが、ある意味ではもっと大きな愛情なのだと言えます。

なので、愛情=ずっとそばにいることではない、ということを強く意識していただく必要があります。

犬の分離不安のチェックリスト

犬が本格的な分離不安に陥っているのであれば、少し時間と手間をかけて、本越を入れて解決する必要があります。その際に、犬が分離不安であるかどうかのチェックリストを参考にするといいでしょう。(以下がその項目です)

・普段は吠えないのに、留守中だけ吠え続ける
→特に普段より暴力的になったり、あるいは泣くように吠えたりします。

・留守中は食事をとらない
→普段はよく食べるのに、留守中に限って食べないという場合は、
病気などが原因ではなく、分離不安が原因です。

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・飼い主の後をいつもついて歩く
→これは飼い主としてはとても可愛いし嬉しいことなのですが、
いつもついて歩くというのは、やはり飼い主離れが出来ていない証拠です。

いざという時、これでは犬自身が困ってしまいます。
犬のためにも、少し飼い主離れをさせる必要があります。

・飼い主が外出準備をすると、不安そうにする
→犬は賢い動物なので、ある程度飼い主の外出を見ると、

準備の段階で、外出するのかどうかすぐにわかります。
こうした時に不安そうにする犬は、分離不安に陥っています。

・ひとりになると手足をなめる
→これは人間の子供が指をしゃぶるというのと似た症状で、
心理的な孤独を紛らわすために、体の一部をいじり続けるものです。

ただ、手足をなめるというのは皮膚病の可能性もあるので、
普段もなめているようであれば、早めに病院に連れていきましょう。

・飼い主の外出後、ドアをひっかき続ける
→これも分離不安のかなり強い症状です。

たいていの犬は、ドアや壁をひっかくと叱られるとわかっていますが、
それでもやるということなので、相当寂しがっています。

これらの症状に当てはまるようであれば、犬のためにも、一度飼い主離れを出来るようなトレーニングをする必要があるでしょう。

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