愛犬生活

犬が交通事故にあった時の救護と噛み付き防止

車とぶつかりそうな犬 12-27-02

犬が散歩中などに交通事故にあってしまった場合、すぐに治療することが勿論大切です。

しかし、このような状況は実は犬の噛み付きが起こりやすい時でもあります。

ここでは犬の噛み付きを防止しつつ、犬をすばやく救護する方法を書きます。

すぐに触ると噛み付かれる

犬が万が一交通事故にあってしまった場合、当然ながら飼い主さんは駆け寄って抱き上げようとするでしょう。

しかし、いきなり大怪我をして犬は混乱しています。

このような時にうかつに触ると、動物の本能でとっさに噛み付いてしまうことがあります。

なので、このような時はすぐには触らないようにします。

これは日頃しつけが出来ているとか、コミュニケーションがとれているということは関係ありません。

まず、犬にとって交通事故というのは「何が起きたのかよくわからない」ものです。

人間は、世の中に自動車というものがあることを知っていますが、犬には自動車が何なのかわからないですし、「鉄の固まりが衝突してくる感覚」というのは、犬の想像を完全に超えているのです。(自然界に高速で移動する鉄の塊など存在しないので)

なので、犬は普通のケガをした時以上にパニックに陥っています。

誰が自分に何をしてきたのかわかっていないので、近づいてきたもの全てに対して最強度の警戒心を示してしまいます。

そのため、このような時はたとえしっかりしつけられている犬であっても、近寄ってはいけないのです。

まずはそっと近づいて声をかけ、自分が飼い主であることを認識してもらい、それから触るようにしましょう。

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大きな毛布で包んで病院に運ぶ

それから病院に運ぶわけですが、この時は大きな毛布で包んで動かないようにします。

また、口をひもで縛って噛み付かれないようにする必要があります。

というのは、こちらが飼い主だとわかっても、運んでいる時に何かのはずみで激痛が走ったら、また攻撃されたと思い、近くにいる人間を反射的に噛んでしまうことがあるからです。

なのでこのような噛み付き対策も施します。

実際に愛犬が交通事故にあってしまうと、ほとんどの飼い主さんはこのような冷静な対応は出来ないものです。

しかし、知識としてまずインプットし、繰り返し覚えておくことでいざという場面でもとっさに出てくるようになります。

交通事故に限らず「いざという時にどうするか」というイメージトレーニングは常にしておくようにしましょう。

そもそも交通事故にあわないようにする

当たり前ですが、そもそも交通事故にあわないようにすることが一番大切です。

上のような噛み付き対策は、あくまで交通事故という最悪の事態が起きた時に、それをさらに最悪にすることがないようにという、「マイナス中のマイナスを回避する」ための方法です。

そもそも交通事故というマイナスを最初からなくすのが一番であることは、言うまでもありません。

交通事故をなくすには、例えば夜間の散歩では、犬の体に光るバンドをつけるという方法があります。

リードが光るのでもいいのですが、これだと万が一犬がリードから離れてしまった時、犬が見えなくなってしまうので、やはり犬の体が光るのが一番です。

もちろん、リードもバンドも、それから飼い主の体も光っているのが理想的でしょう。

飼い主の体には、お年寄りの方が夜間の散歩などでよく着用する、光を反射するラインが入ったものを利用しましょう。

あとは飼い主自身が日頃から交通マナーに気をつけることです。

日頃ギリギリで車の前を通過する人は、犬の散歩中でもそれをやります。

犬の散歩の時のマナーと、日常のマナーは一致するのです。

なので、日頃犬のいないところでも交通マナーに気をつけていれば、おのずと犬の散歩中の交通事故もなくなります。

これは犬を飼っていようといまいと必要なことなので、ぜひあらためて意識していただけたらと思います。

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