愛犬生活

犬が他の犬を噛む理由

じゃれる犬 12-15-02

犬の噛み付きには、人間に対するものだけでなく、犬に対するものもあります。

ここでは、犬が他の犬に対して噛み付くケースを解説します。

攻撃性を強められた犬種である

まず第一に、人間によって攻撃性を強められた品種である犬の場合、これがよく起こります。

具体的にいうと、ピットブル、土佐犬などです。

これらの犬は闘犬や軍用犬が元々のルーツであり、好戦的な性格になるように人間によって改造を施された品種です。

なので、他の犬よりも噛み付きやすくなってしまいます。

普通の犬は威嚇行動をしてから噛み付くものですが、これらの犬は何もなしにいきなり噛み付くことも多いため、飼い主の側も事前に噛み付きを察知することが出来ません。

なので、特に注意が必要です。他の犬とすれ違わない散歩コースを選ぶなどの配慮が必要でしょう。

集団化

例えばドッグランなどで遊んでいる時、新しく入ってきた犬に対して、集団で襲いかかるというものがあります。

これまでいた犬たちが、グループになるわけです。これを集団化と言います。

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集団化が起こる理由はシンプルで、犬は元々群れで生活する動物だからです。

なので、群れの中に自分がいると安心します。

1匹を襲うことで他の犬たちとの連帯感が強まるなら、みんなでそうして共通の敵を作り、結束して、他の危機に備えようという本能が働くのです。

これは人間のいじめの心理とよく似ています。仲間がいると安心だけど、何もなしに仲間を作ることは難しいので、手っ取り早く共通の敵を作ってしまおうというわけです。

といっても、強い敵だと怖いので、新しく入ってきた弱い犬をいじめることで、それを実現しようというわけです。

これはナチスがドイツ国民をまとめるために、ユダヤ人を迫害したのと全く同じです。

動物の本能として仕方のないことですが、自分の犬がそのようないじめに参加しているのは飼い主の人も見たくはないでしょうし、トラブルに繋がる危険もありますから、そのドッグランは離れるようにしましょう。

不安、自信過剰

不安や自信過剰などの心理的な要因のみによって、噛み付くこともあります。

不安に関しては理解できるかと思います。相手の犬が怖いため、その恐怖心を振り払うために噛み付きという攻撃をするわけです。

弱い犬ほどよく吠えると言われますが、それはまさにその通りなんですね。

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一方で自信過剰というケースもあります。

自分が絶対に相手の犬に負けるわけがないと思っているケースです。

動物は本能的に相手の強さを感じ取れるため、よほど野性の感覚が麻痺している犬でなければこの直感は当たっています。

このように自分の力に自信がある犬であれば、そうして武力によって問題を解決した方が速いのを知っているので、自分のテリトリーに他の犬が入ってきた場合など、こうして噛み付きによって解消しようとします。

お気に入りを争う

お気に入りの何かを、他の犬と争うというケースです。

例えば隠していたおもちゃやエサかも知れませんし、おしっこでマーキングしておいた自分の縄張りかも知れません。

あるいはメス犬がそこにいれば、メス犬を取り合っているかも知れません。

いずれにしても、このようにお気に入りの何かが他の犬によって取られそうになった時、犬は相手に噛み付こうとします

これはよその犬が相手の時だけではなく、例えば1つの家で何頭かの犬を飼っているという場合もそうです。

飼い主の愛情を出来るだけ独占しようとして、他の犬を噛んで攻撃するということはよくあります。

特に膝の上など限られた場所を奪い合おうとする時にこのような噛み付きが多くなります。

このように、犬が他の犬に噛み付く理由は沢山あります。これらの理由を把握した上で、その理由が消滅するよう、避けるなどしてうまく行動しましょう。

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