犬が撫でられて嫌がるタイミングなど
犬は撫でればいつでも喜ぶとは限りません。ここでは犬が撫でられていやがるタイミングなどについて書きます。
犬が撫でられて嫌がるタイミング
・眠っている時
これは人間でも同じですが、眠っている時に邪魔をされると嫌なものです。
人間の場合はただ眠たいのに邪魔されて不愉快という程度の理由ですが、犬の場合はもっと切実です。寝ている時の犬というのは無防備ですが、それだけに外敵に襲われた時、一番危ない時間帯であると言えます。
その分、その時間に外部から刺激があると反射的に攻撃してしまうのです。
なので、このような時は日頃のしつけがしっかり出来ていたとしても、飼い主と犬の間でコミュニケーションがとれていたとしても、犬が噛み付く可能性が非常に高くなります。
これは本能的な反射行動なので仕方がありません。なので、眠っている時に撫でることは、基本的に控えるようにしましょう。
・抱っこされている時
これはよその犬のケースです。
よその犬がその飼い主さんに抱っこされている時に近づいて、手を出したりすると噛まれることがよくあります。
理由は、飼い主の腕の中をその犬が気に入っていて、自分のテリトリーだと思っているからです。
そこに誰かがやってきて、自分をどけようとしている、と感じることがあるのです。
参考記事:抱っこをすると吠える犬のしつけ
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もちろん慣れ親しんでいる人が相手であれば犬もそのような勘違いはしません。
しかし、赤の他人、知らない人がそのように抱っこされている時に近づいてくると、犬は警戒心を示します。
噛み付くまでいくかどうかはわかりませんが、犬が警戒しているということだけは意識しておきましょう。
よその犬が抱っこされている時は、「かわいい」などと言葉をかける程度は大丈夫ですが、手は絶対出さないようにしましょう。
・お気に入りの場所でくつろいでいる時
例えばソファや人間のベッドの上など、お気に入りの場所でくつろいでいる時に撫でられると、そこからどけられようとしていると勘違いし、攻撃することがあります。
この心理は上の抱っこの時とまったく同じです。
ただ、ここでは相手が知らない人ではなく飼い主であった場合にも、噛んでしまうことがあります。
これは悪気があるのではなく、犬にとって自分のテリトリーを守ることは本能だからです。
半ば反射的な行動なので、犬を責めることは出来ません。なので、このような場所で自分の世界に犬が入っている時は、撫でないようにしましょう。
犬が撫でている途中でうなる場合
最初は撫でられて喜んでいたのに、途中から唸り始めるという経験をしたことがある飼い主さんもいるでしょう。
これは犬が「そろそろ飽きた」と言っているのです。なので、この時は素直に離れるようにしましょう。
犬に服従するようでよくないと思われるかも知れませんが、それでも犬が不快感を感じているということは確かです。
飼い主を嫌がっているのではなく、もしかしたら、様々な病気によって、長時間撫でられると痛い状態になっている可能性もあります。
(例えば皮膚病、椎間板ヘルニア、中耳炎、外耳炎など)
逆にやたら撫でて欲しがる犬の場合
これらのケースとは逆に、やたら撫でて欲しがる犬というのもいます。
この場合は、毎回求められるままに撫でても別に悪くはないのですが、これだけ撫でられるのが好きな犬であれば、それをファントレーニングに応用するのが効果的です。
つまり、犬が撫でてほしがるたびに、おすわりや伏せをさせるのです。
これによって、犬がコマンドを実行するレベルがさらに上がるので、もっと難易度の高いしつけも出来るようになります。
犬が言うことを聞くというのは一種の筋トレのようなもので、継続することによって地力がつきますから、こうした毎日の積み重ねが別のしつけで大きな効果をもたらすでしょう。
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