犬が甘噛みをする時期ってあるの?
犬が甘咬みをする時期は個体差もありますが、生後3ヶ月程度からよく噛むようになり、7ヶ月から1年程度で終わるということが多いです。
ここではそのような甘咬みの時期と、甘咬みを辞めさせるためのしつけについて書きます。
犬が甘咬みをする時期と理由
犬が甘咬みをする時期は、歯が生え変わる時期がピークであり、上に書いたように生後3ヶ月から7ヶ月~1年程度までです。
長い犬の場合は2年ということもありますが、これはもう完全に歯が生え変わっており、歯の生え変わりによる甘咬みではないとい言えます。
甘咬みをする理由は大別して2通りあり、
・歯が生え変わる際に痒くて辛い
・犬の本能で、単純に噛むのが楽しい
というものです。
前者の場合は歯の生え変わりの時期に限定されているので、それが済んだら終わることが多いですが、後者の場合は歯の生え変わりの前から始まり、生え変わりが済んだ後もずっと続くことが多いです。
なので「一番甘咬みが起きやすい時期」は、上に書いたような生え変わりの時期ですが、それ以外の時期も、犬によってはずっと続くということです。
スポンサーリンク
甘咬みを辞めさせるためのしつけ
犬に甘咬みを辞めさせるためのしつけは色々あります。ここでは、個別に紹介していきます。
■噛まれた時に、犬のように「キャン!」と叫ぶ
これはかなり効果的な方法です。犬にとって何かを噛むというのは、人間がものを見るのと同じくらい当たり前の行為なので、悪いことをしているという認識は全くありません(実際、犬相手だったら問題にならないので、本来悪いことではありません)。
しかし、甘咬みをした時に飼い主が「キャン!」と仔犬が痛かった時と同じように叫んだら「あ、今飼い主さんは痛がった」ということがわかります。
叫ぶだけではなく、行動でもできるだけ痛かったことをアピールしましょう。
それを見れば犬も「これをやると飼い主さんに危害が及ぶらしい」ということを学びます。
犬は猫などと違い飼い主に対しては基本的に忠実な生き物なので、このような素振りを飼い主が見せたら、その後は二度としなくなることがほとんどです。
■無視し続ける
これは「犬が甘咬みをするのはかまってほしいからである。
だから、無視していれば楽しいことがなくなるので、自然とやめる」という理由から来ている方法です。
うまくいった例もあるようですが、うまくいかなかった場合も多いようです。
うまくいかなかった原因を分析すると「噛むということ自体が楽しいので、別に飼い主が反応してくれなくても面白い」というものです。
特に歯の生え変わりが原因で噛んでいる場合は、噛むことによってむず痒さを解消したい場合がほとんどな訳ですから、飼い主が無視しようがしまいが、犬にとっては関係がないというケースが多いのです。
なので、そのような場合は無視しても効果がないどころか、甘咬みは悪いことという認識が出来ないまま大人になり、問題になることがあります。
スポンサーリンク
なので、無視をするという方法は甘咬みに関してはあまりオススメできません。
ただ、完全に歯の生え変わり時期は過ぎており、それ以降もまだかんでいるという場合は、かまって欲しくて噛んでいる可能性も高いので、そのような場合には無視も効果があるかも知れません。
噛んで楽しいおもちゃを沢山与えることも重要
上のいずれのやり方にしても、犬から「噛む」という楽しさを奪った場合には、別の場所でそれを提供してあげる必要があります。
歯が痒くて辛いのは変わりないわけですし、何かでそれを解消してあげる必要があります。
そのために、犬が噛んで楽しいおもちゃを沢山提供してあげるようにしましょう。
別に沢山でなくてもいいですが、犬も一つのおもちゃだけだと、一定期間噛んだら飽きるという場合が多いので、飽きたら他の家具などを噛む前に、また新しいおもちゃをあげるようにしましょう。
■飼い主の古着などは特に喜ぶ
犬が特に喜ぶのは、飼い主の古着や使い古しのタオルなどです。このような人間が日頃から使っているものはなぜか特に喜びます。
自分が人間と同じように扱ってもらえたという感覚があるのかも知れませんし、飼い主の香りがついていて、それに愛着を感じるのかも知れません。
いずれにしても、こうしたものを非常に喜びます。
しつけの本によっては「こういう古着を与えてしまうと、新しい服まで噛んでしまうおそれがある」と書いてあることもありますが、このあたりは、こちらから与えた時以外に噛もうとしたらしっかりと叱れば大丈夫です。
犬は所有物に関する区別はかなりしっかりと出来るので、自分の物と飼い主の物の区別はすぐに出来ます。
このように、しつけをすると同時に、それをフォローするおもちゃもしっかり与えてあげるようにしましょう。
スポンサーリンク