犬が留守番中にトイレを我慢する。その場合のしつけ法は?
犬が留守番中にトイレを我慢してしまう、ということで悩んでいる飼い主さんも多いようです。
ここではそのような場合のしつけについて書きます。
1日2回排泄していれば、とりあえず問題はない
犬は人間と違い、1日2回の排泄でも大丈夫という場合が多いです。
実際、私は長年室外犬を飼っていて、うちの子も室外犬とは言え、庭では排泄しません(別にそのようにしつけたわけではなく、元々犬は自分の周辺を汚すのが嫌らしいので、うちの犬も同様に、自分の小屋の周辺で排泄することはしないのです)。
1日2回の散歩という頻度が一番多いので、大抵の場合、我が家でも1日1回の排泄なのですが、10年以上何の問題もなく育っています(もちろん、本当はあと1回か2回多く散歩してあげられたらよいのですが、仕事の関係などでどうしてもこのくらいになってしまうのです)。
なので、私の経験からいっても1日2回の排泄で10年間は、少なくともなんの健康問題もなくやっていけます。
なので、たとえ留守番中に一切排泄できないようなワンちゃんであっても、飼い主さんがちゃんと1日2回散歩に行ってあげていて、そこで排泄できているのなら大丈夫と言えるでしょう。
どうしても家の中で排泄させたい場合
ただ、1日2回の散歩をしてあげられないケースや、どこかに犬を預けなければならないという時に備えて、やはり室内でも排泄が出来るようにしておきたい、と願う飼い主さんも見えることでしょう。
ここではそのような場合にどうしつけるべきかを書きます。
まずは、「トイレは気持ちいい」と教えることです。ワンちゃんは家の中での排泄に抵抗を持っているのではなく、トイレやトイレシートに抵抗を持っている可能性があります。なので、まずはこれを取り除く必要があります。
そのためには、トイレの上でおやつをあげたり、なでてあげるなどして、トイレに対してまずいい印象を与えることが大事です。
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こうしてトイレに入ることに抵抗がなくなったら、そこから先は、「ここで排泄すること」を教えていきます。
このためには、トイレを指示する言葉(コマンド)をまず覚えさせる必要があります。
トイレを指示するコマンドを覚えさせる
犬が人間の「トイレ」という言葉を理解したら、それを指示することは簡単になります。そのため、まずはそれを覚えさせます。
外で散歩をしていて排泄する度に、「シーシー」などの言葉を発するようにしましょう。
そうして、「おしっこ=シーシー」という連想が犬の中で出来上がります。
それが定着した頃に、今度は犬がおしっこをする前に「シーシー」と言ってみましょう。
そして、その意味に気づいて犬がおしっこをしたら、褒めてご褒美をあげましょう。一度でも成功したら、あとは繰り返すだけです。
こうして確実に「シーシー」というコマンドによって、犬は排泄をしてくれるようになります。
これが外で出来るようになったら、あとは家のトイレで同じことをするだけです。
トイレに対する抵抗感を上の方法で取り除いた後であれば、いつも通りトイレに入っている時に「シーシー」というだけで、おしっこをしてくれることでしょう。
もちろん、この時もご褒美をしっかりとあげるようにしましょう。
参考記事:犬がトイレを我慢するようになった。その原因と対策は?
ウンチの場合はおしっこほどすぐに出せるものではないので難しいかも知れませんが、それでも同様の方法で鍛えることは可能です。
ウンチが出なくても、ウンチのポーズだけでも取れるようになったら成功です。
実際に一人で留守番をしている時に、ウンチをしたくなったとしたらトイレでしてくれるようになるでしょうから、コマンドさえ覚えればそれでもう大丈夫です。
このように、「トイレに慣れさせる」「トイレを指示するコマンドを覚えさせる」という二段階の教育によって、家の中でも排泄できるようになります。
ただ、基本は1日2回の排泄が出来ていれば問題ないので、無理はしないようにしましょう。
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