愛犬生活

犬のしつけに関わる「オペラント条件付け」とは?

犬のしつけに関する重要な法則として「オペラント条件付け」というものがあります。

れは「損得天秤学習」とも呼ばれます。

つまり、一つの場面に遭遇した時に、自分が「どういう行動を取るのが得か」ということを天秤にかけて、その損得勘定で行動をするというものです。

ここでは犬のオペラント条件付けについて解説します。

「いいこと」が起きた時に学習する

損得勘定ということは、まず「得」の方を学習するわけです。つまり、

・おすわりをしたらエサをもらえた
・お手をしたら褒めてもらえた

というような、ご褒美や褒め言葉などのプラスがあった時に、犬の損得勘定の「得」の部分の学習が起こります。

この得の度合いが大きければ大きいほど、その学習のレベルは高くなります。

というと「とにかく高いおやつをあげなきゃ」などと考えてしまうかもしれませんが、必ずしもおやつなどの物でつる必要はありません。

飼い主からの最大の愛情というのも、十分なご褒美なのです。

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逆に形だけの白々しい褒め言葉だったり、なで方だったりした場合には、それは犬にとってご褒美とならないので、こうしたプラスの学習は起きにくいということです。

プラスの学習をさせるためには、褒める時心からの愛情を持って褒める必要があります。

ただ、これは犬を愛していない飼い主さんにとっては難しいでしょう。

相手が人間でない分、こちらの演技は簡単にバレてしまうので、犬に対する愛情が全てだと言えます。

ある意味、これが一番の犬を飼う才能なのかも知れません。

(とは言っても、人間である以上自分が一番大切ですし、不機嫌な時や疲れている時など、犬に優しくする気分になれない時もあるでしょう。

それは誰でもあることであり、その程度で「自分は愛情がない」などと落ち込んだり自己嫌悪をしたりする必要はありません。

そうした自分も含めて、犬を好きになるということが大切です。100点の愛情でなくてもいいのです)

「嫌なこと」がなくなった時に学習する

上の場合は「プラスが追加された」状態ですが、「マイナスがなくなった」時にも犬は学習します。

例えば、嫌な相手が近づいてきた時にかみついたり、吠えたりすることでその相手がいなくなった場合「あ、こうすれば嫌なものは消えるんだ」と学習します。これにより、その後犬は嫌いな人やものに対して吠えたり、噛みついたりするようになります。

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このマイナスの学習は、プラスの学習と違って人間にとってはわかりにくいものです。

例えば飼い主と犬が遊んでいた時に、飼い主が犬のボールにさわろうとした時、犬が軽く吠えたとします。そして、飼い主がその場で無意識に手を引っ込めたとします。

飼い主としては、別に犬を怖がったとかではなく、何となく反射的にそうしただけなのですが、犬にとっては「吠えることで、自分のお気に入りから引き離すことに成功した」という「成功体験」となります。

これによって犬は、「今後離れてほしい時には吠えればいい」と学習します。

しかし、犬がそんな学習をしているとは飼い主は知らないので、このようなマイナスの学習は気づきにくく、いつの間にか犬の癖になってしまっているのです。

スキナ―の実験

余談ですが、このオペラント条件付けの法則を発見したのは、アメリカの心理学者であるバラス・スキナーという人物です。大学で教職課程などをとっていた人は、知っているかも知れません。

犬のしつけではなく、元々人間の教育や心理学の世界で重要視されていた法則です。

スキナ―が犬を用いた実験では、レバーを押すと肉が出る、レバーを押すと痛い電流が流れる、という二通りの部屋に犬を入れて実験しました。

この結果、肉が出る方の部屋では犬はレバーを押すようになり、電流が流れる方の部屋では、犬はレバーに近寄らなくなりました。

今では当たり前のことのように思われていますが、当時はこれは画期的な発見だったのです。

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