犬のハウストレーニングのやり方
ハウストレーニングというのは、犬が大人しくハウスに入っていられるようにするトレーニングです。
特に室内犬の場合、お客さんが来た時などに重要なしつけとなります。
また、室外犬の場合も、動物病院に連れて行く時などに、ハウストレーニングが出来ていると、移動用のハウスに入れたまま、車内で大人しくしていてもらうことが可能なので、これもやはり役立ちます。
ここではそのようなハウストレーニングのやり方について解説します。
エサをハウス内で与える
犬のしつけにおいて、エサやおやつを与えるというのは王道の手段ですが、ハウストレーニングでもやはりこれが有効です。
まずはハウスの中にエサを入れて、犬に興味を持たせます。お腹が減っていれば、どんな犬でもこれでハウスに興味を持って入ろうとします。
ここであえて入らせず、ハウスの入り口を閉じておきます。
これによって犬は余計に「入りたい」という思いが強くなります。
これは人間にもよく見られる心理で「手に入りにくいものほど手に入れたくなる」というものです。
こうした心理を応用して、よりハウスに興味を持ってもらえるようにします。
そうしてしばらくじらしたら扉を開きます。
ほとんどの犬はこれで自分から入っていきますが、もし入らない場合は眼と鼻の先におやつを持っていき、それを「馬の人参」のように前方に移動させていくことによって、ハウス内に誘導しましょう。
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そして、無事にハウス内に入ったら、今度はそこにとどまってもらうことが大事です。
中に入れておいたエサを食べ終わったら、追加で外からおやつをあげていき、食べながらそこにとどまっている状態にしましょう。
少量のおやつをちょっとずつあげていけば、食べ過ぎになることもありません。
こうしたトレーニングを何度も繰り返すことで、犬にとってハウスに長時間いることが当たり前になるようにします。
また「ハウス=エサをもらえる場所」として、いい刷り込みが行われるようにします。
これで完全に慣れたら、ハウスの扉を締めた状態でエサを外側から与え、扉を締め切った状態でも平気になるようにしましょう。
言葉(コマンド)で入るようにする
こうしてハウスに入ることが当たり前になったら、今度はそれをコマンド(言葉)でも出来るようにしましょう。
「ハウス」と言ったら自分から入るようにするということです。
やり方としては、まずは言葉を使いません。ハウスの扉を開いて、自分から入るのを待ちます。
そして、自分から入ったら、そこでご褒美をあげて褒めてあげます。
これが出来るようになったら、今度は扉を開くと同時に「ハウス」というようにします。
そして、この時も成功したら褒めてあげます。これによって「ハウスと言われたら入る」ということが犬にもわかります。
これが出来るようになったら、今度は犬とハウスの距離を伸ばしていきましょう。
犬が遠くにいる状態で扉を開き、「ハウス」と声をかけ、近づいてきて入るようになったら成功です。
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ハウスに入っている時間を延ばす
こうして「入ること」が確実に出来るようになったら、あとは「長時間いること」に慣れさせます。
例えばガムなど犬が喜ぶおもちゃをあげて、長時間そこで遊んでも退屈しないようにしましょう。
そして、長く入っていた後には、必ずご褒美をあげるようにしましょう。
これによって、犬は「多少退屈でもずっといたらご褒美をもらえる」ということを学習します。(まるで人間のバイトのようですが)
これに慣れたら、今度は毛布をハウスにかけ、外部が見えないようにします。
これは車などで移動する時にも役立つからです。犬は元々洞窟で生活する動物であるため、周囲が見えない方が落ち着きます。
なので、特に抵抗はないはずですが、一応様子を見ながら徐々に実践するようにしましょう。
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