愛犬生活

犬の噛み付きを防ぐグッズ「エリザベスカラー(襟巻き)」

犬が噛み付くシーンの一つに「お手入れの時」があります。シャンプーの時やトリミングの時などです。このようなお手入れの場面での噛み付きを防止するアイテムとしては「エリザベスカラー」がおすすめです。ここではこのグッズについて詳しく解説します。

簡単にいうと襟巻き

エリザベスカラーは、簡単にいうと襟巻きです。シャンプーハットを脳天ではなく首につける、と考えてください。カラーというのは襟のことで、エリザベスというのはご存知イギリス女王のことです。昔の女王や貴族の女性がよく首に豪華な襟巻きをしていたことから、このような名前がついています。

この襟巻きがついていれば、犬がお手入れタイムに噛み付こうとしても、襟巻きが邪魔になって噛み付くことが出来ません(口が届かないわけです)。なので、トリミングサロンなどでも愛用されています。

元々は病気の治療用

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元々はしつけ用ではなく、犬の病気や怪我の治療用に使われていました。犬が病気をしたり怪我をした時、その傷口をついつい舐めてしまうのですが、症状によってはそれでウィルスがさらに広がったりするなど悪化してしまいます。なので、その傷口なめを防ぐために開発されました。噛み付きの時と同じように、口が届かないため舐めることが出来ないわけです。

犬にとってはそれはもちろんストレスですが、これにより確実に治療が出来ます。その効果に目をつけて、しつけ用にも応用しようとおしゃれなデザインをして販売されるようになったわけです。

選び方のポイント

購入する時の選び方のポイントとしては、「襟の長さがしっかりとあるもの」を選びましょう。犬の口の長さもそれぞれで、短い犬に合わせて作られたものもあります。そのようなものだと、犬の口が襟巻きよりも長くて、噛み付こうとする対象に届いてしまうことがあります。それでは意味がないため、必ず襟の長さがしっかりとあるものを購入するようにしましょう。

また、外部から人間の手が近づいてきた時にびっくりして噛んでしまう、という犬の場合は不透明な材質のものを選んだ方がいいです。これは、近づいてくる手が見えないことで安心できるからです。そうした傾向がない犬の場合は、逆に周囲が見えた方が安心するので、透明タイプの材質を選ぶようにしましょう。

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そして、あまり長すぎないものを選びましょう。上で短いのはダメと書きましたが、長すぎても犬にとってはじゃまになってしまうため、あくまで適度な長さであることが望まれます。

徐々に慣らしていく

エリザベスカラーを利用する場合にも、やはり他のしつけやアイテムの利用と同様に、徐々に慣らしていくということが大切です。まずはこれを見せながらエサを与える、触れさせながらエサを与えるなどして「襟巻きが出てくるといいことがある」ということを教えましょう。

こうして襟巻きを装着することに抵抗をなくしたら、今度はこれをつけて散歩に行くようにしましょう。これにより「襟巻きをつける=散歩の合図」という学習が行われ、襟巻きを喜ぶようになります。言わば犬にとって「お出かけ着」となるわけです。

さらに学習を強化するために「ご飯の前に装着する」というのも効果的です。これにより、散歩だけでなく「襟巻き=ご飯の合図」という刷り込みも出来るからです。ここまで来ると、犬は襟巻きを見ただけで大喜びします。

こうすれば動物病院での診察やトリミングサロンなどに行く時に装着しても犬は嫌がりません。ただし、そうした「嫌な時」につける回数の割合は、あくまで20対1程度に押さえておきましょう。このくらいの割合に押さえて置く限り、犬にとって「襟巻き=いいもの」という刷り込みはずっと続いていきます。

(もっとも、毎日の散歩やエサで使っている限り、まずこれが逆転することはないですが)

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