犬の噛み付きを防止するしつけの3つのルール
犬の噛み付きには何かしらの前兆、つまりスイッチがありますが、そのスイッチが何かということは小まめに観察して記録を取ることでわかります。
そして、それが無事にわかったら今度は3つのルールを心がけて、噛み付き防止のしつけとトレーニングをするようにしましょう。
噛み付きのスイッチを押さない
まず第一に重要なことはこれです。
当然ですが、このために噛み付きのスイッチを調べたわけです。
いくら噛み付く犬といっても24時間誰かを噛んでいるわけではないのですから噛み付く時には、何かきっかけがあるはずなのです。
そのきっかけ、つまり原因さえしっかり回避して、万が一遭遇してしまった場合にも飼い主がすぐに気づいてそこをうまく立ち去るようにすれば、噛み付きは未然に防ぐことが出来ます。
スイッチを押さない方法を一言でいうなら「愛犬が嫌がることをしない」ということです。
こういうと甘やかすようですが、そうではありません。
何かを辞めさせたい時なども、無理やり辞めさせるのではなく「もっと楽しいものがある」ということを提示することによって、前向きに辞めさせます。
こうすれば、犬が嫌がることをせずにしつけることが出来るのです。
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家族間でルールを統一する
犬に対する正しい対応を学んでも、それを家族全員でやらなければ意味はありません。
それぞれがバラバラのしつけをしていると犬は混乱してしまい、フラストレーションをためてしまいます。
そして、そのフラストレーションが噛み付きの原因になるという逆効果につながることもあるため注意が必要です。
噛み付き防止のしつけに限らず、家族の間で犬のしつけについて日頃から語り合い、共通して心がけるべきことなどを、いつも確認しておきましょう。
こうすることで犬のしつけの効果はますます高まっていきます。
ビクビクした態度を取らない
一度でも犬に噛まれてしまうと、その痛みを体が覚えてしまうため、ついビクビクしてしまいます。
しかし、犬の前でこのようにビクビクすることはかえって噛み付きを助長してしまうので、堂々と振る舞うようにしましょう。
なぜビクビクすると噛み付きを助長するのかというと、手負いの獲物のように見えるからです。
別に飼い主を獲物と見下しているわけではないのですが、犬の中で1万年かそれ以上受け継がれたDNAが、このような動物の行動を見ると、噛み付きたくなるようにしているのです。
手負いの動物に止めをさして、その肉を持ち帰るというのは、犬にとって本来の仕事だからです。
(犬の本来の仕事は、家の中や庭の片隅でじっとしていることではない、ということをくれぐれも忘れないようにしましょう)
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歯科的処置を施すのも効果的
あらゆる噛み癖を検証して、しかも噛まないようにするしつけも上のように実践してみて、それでもダメという場合には、犬の牙に対して歯科的処置を施すというのも一つの手段です。
具体的には、犬歯を削るという方法があります。
犬歯というのは文字通り犬の噛み付きの中心となる歯です。
この部分で肉を引き裂き、その他の部分で押しつぶすなどして食事をします。
この犬歯を削って丸くするだけでも、犬の噛み付きの危険度はだいぶ下がります。
噛み付かれても大怪我になりにくくなるわけです。
ただ、歯科的処置は最後の手段と思っておきましょう。
やはり動物の歯を削るというのは不自然な行動ですし、犬から牙を奪うということは、鳥の羽を奪うようなもので、、動物の本能を完全に殺してしまう行為の一つですから、基本は歯科的処置なしで、しつけによって対応できるようにしましょう。
どうしても難しい場合やより確実に安全を求めるために施す処置、と考えておいた方がいいでしょう。
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