愛犬生活

犬の噛み癖を治すしつけの間違い

噛み癖を治すためのしつけとして広まっているものには、いくつか間違っているものがあります。

ここではそのような間違った噛み癖の治し方について書いていきます。

人間の食事が終わってから、犬に食事を与える

これは「人間がリーダー」と学習させるために必要といわれているものです。

犬の「リーダー論」の世界では「オオカミの群れではリーダーが一番最初に食事をする」「だから犬は、最初に食事をした人をリーダーだと思う」「犬に先に食べさせると、自分をリーダーだと勘違いする」「だから、人間の後で与える」という理論で、こうしたエサの与え方が推奨されています。

しかし、実はこの前提である「オオカミの群れではリーダーが最初に食事をする」というのがそもそも間違いなのです。

動物行動学者によれば、オオカミの群れでこのような習性は見られないそうです。つまり俗説なんですね。

では、犬はどのようにして食べる順番を決めているのかというと、例えばエサが不足している時は仔犬から順番に食べます。

理由は、彼らの方が体力がないからです。

大人は多少我慢していても倒れることはないので、後で食べるわけです。

逆にエサが豊富にある時は、順番など関係なくみんなで一斉に食べます。

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なので、犬に後で食事を与えるというのは、間違いなのです。

正確に言うと、やってもやらなくてもどっちでもいいことです。

後で食事を与えることで犬が悪くなることもありませんが、良くなることもありません。

噛み癖を治すしつけには無関係と言えるでしょう。

犬と同じベッドで寝てはいけない

これも上のリーダー論と同じ理屈からです。人間と同じベッドで寝ていると、犬は自分を人間と同レベルだと思う。

だから甘く見るようになり、噛み付くようになる、という理論です。

しかし、そもそも犬にはオオカミのような階級意識はなく「相手より自分が上だと思ったから噛む」ということはありません。

このベッドに関するしつけが広まった背景には、犬がベッドを占領して譲らないというケースを多くの飼い主さんが体験したことにあります。

確かに、人間と同じベッドで寝ていると、たまに犬がベッドを占領して譲らないことがあります。

しかしこれは階級意識から来ているのではなく、単純にベッドがお気に入りになってしまっただけです。

相手と自分の身分など関係なく、「このベッドが好き」というだけの理由で守っているのです。

なので、ここで必要なしつけは「人間の方が上」と教えることではなく、「お気に入りを手放すといいことがある」ということを教えることなのです。

いわゆる「ちょうだい」のしつけです。

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もちろん、犬と同じベッドで寝ないということをして、マイナスになることはありません。

ただ、噛み癖を治すことについて、プラスになることもありません。

これもやはり、噛み癖のしつけとは関係がないものなのです。

出入り口は必ず人間が先導する

これも上二つと同じリーダー論から来ています。

「犬の世界では、リーダーが最初に新しい場所に入る」「そして、安全を確かめてから仲間たちを先導する」という理由から「最初に出入り口を通った人がリーダー」と考える、ということです。なので、先に犬を通らせてしまうと、犬が「自分がリーダー」と勘違いする、という主張です。

しかし、こうしたルールも犬の世界ではやはり見られません。

「リーダーが必ず先導する」という現象は、犬の世界には存在しないのです。

前提となっているルールが間違っているわけですから、これも噛み癖を治すしつけとは関係ありません。

そして、この毎回飼い主が先導するというのは、やってみるとわかりますが、かなり手間です。

散歩中もずっとそれを考えていないといけないからです。なので、この常識については忘れさってしまうのが一番いいでしょう。

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