犬の排泄がトイレからはみ出てしまう場合のしつけは?
室内犬のトイレトレーニングについて、「ちゃんとトイレで出来ているのに、毎回はみ出してしまう」という悩みもあるでしょう。
あと一歩で完全に成功なので、ぜひこの状態は改善したいものです。
ここでは、トイレではみ出さないようにするためのしつけについて書きます。
トイレのサイズを見直す
トイレのサイズが犬に適合していない、というのが一番よくある原因です。
つまり、犬の体に対してトイレのサイズが小さいということです。「いや、うちの子にピッタリのサイズにしている」という人もいるかも知れませんが、実はピッタリのサイズでは小さいのです。
犬のトイレのサイズの理想は、犬の体の大きさの2倍か3倍です。
理由は、トイレの中で歩きまわることが出来るからです。犬は人間のように適当に排泄をするのではなく、こだわりを持って排泄をします。
同じトイレの中で排泄するにしても、出来るだけいいポジションを見つけて、そこで排泄したいと思うものなのです(これは犬の本能なのでしつけをする必要はありませんし、しつけをする方法もありません)。
なので、犬がトイレの中で動き回ったり、臭いを嗅ぎまわったりするためのスペースとして、体の2倍から3倍のスペースを確保してあげる必要があります。
ピッタリのサイズの場合は、動きまわってポジションを定めたら、お尻の部分だけ外に出てしまっていたということがよくあります。
しかし、2倍や3倍のサイズであればそのようなこともありません。
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はみ出さずに出来た時にはご褒美をあげる
最初のうちは、多少はみ出してもトイレで排泄しただけでもご褒美をあげましょう。(まずは、トイレですることが正しいことである、というのを覚えてもらうことが大切だからです)
そして、トイレをしっかり覚えたら、今度ははみ出さずに出来た時だけごほうびをあげるようにしましょう。
これにより、「はみ出した時=もらえない」「はみ出さなかった時=もらえる」という違いがわかるようになり、ご褒美欲しさに自然とはみ出さないで排泄するようになります。
くれぐれも注意したいのは、はみ出したからと言って叱ったりしないことです。
トイレトレーニングに限らず、犬のしつけにおいて叱るということは大抵の場合逆効果になってしまいます(犬の常識は人間の常識と全く違うため、何で叱られるのか理解が出来ないからです)。
なので、あくまで「成功した時だけご褒美をあげる」というスタンスを貫くようにしましょう。
トイレを清潔に保つ
トイレが汚れている場合、その汚れた場所でするのを嫌がって、隅っこでしていたらはみ出してしまう、ということはよくあります。
これは犬だけでなく人間でも同じなのでわかるでしょう。
例えば公衆トイレの男性用便器では「あと一歩前へ」という張り紙がよくされています。
これは、汚れている床を踏むのを嫌がって、多くの男性が離れた場所から用をたそうとするからです。
そのせいでますます床が汚れてしまうわけですが、これはまさに犬の行動と同じと言えます(人間もあまり犬のことを笑えません)。
犬がそのような清潔な感覚を持っているのはとてもいいことですから、この場合は飼い主のトイレの手入れに非があります。
なので、出来るだけ早くトイレを清潔にして、その後もそれをキープするようにしましょう。
トイレを綺麗に保つのは大変かも知れませんが、はみ出た場所で排泄された時の後始末に比べればかなり楽なはずです。
ちなみに、トイレサークルやトレーにシーツを敷き詰めている場合、何枚か使用していることが多いはずですので、汚れたシーツだけを入れ替えれば大丈夫です。
それ以外のシーツまで毎回交換する必要はありません。汚れた部分だけ交換することは経済的でもありますので、この方法をおすすめします。
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