愛犬生活

老犬の問題行動への対策・しつけ

老犬 11-15-03

生物であれば年をとるのは仕方がないことです。それは犬も同じであり、老犬になると様々な問題行動を起こすようになってしまいます。ここではそうした老犬の問題行動をピックアップし、それぞれについての対処法を書いていきます。

排泄の失敗が多い

これがやはり一番多いものであり、一番困るものでしょう。トイレトレーニングが完璧にできていたはずの犬でも、歳をとると排泄の失敗が多くなってしまいます。というのは、トイレまで移動するだけの体力もなくなってしまい、トイレに行くのが億劫になってしまうからです。

他にも、泌尿器の機能が衰えるため、それによっておもらしをしてしまうというケースも多くあります。トイレまで移動する体力はあっても、泌尿器がゆるいため、本人も気づかないうちにお漏らしをしてしまうというわけです。その他、体力もあり泌尿器も健康なのに、痴呆によって尿意に気づかずおもらしをしてしまうということもあります。

このような場合、まずはトイレをハウスの近くに移動させましょう。これにより、移動の体力が少なくて済むので、体力が衰えた犬でもトイレに行きやすくなります。また、泌尿器が衰えた犬でも、漏らしそうになった時気づいたらすぐにトイレに行けるようになります。これだけでも大分よくなります。

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次に、トイレのサイズを大きくしましょう。これによって排泄がしやすくなり、トイレをする時に神経を使わなくて済むようになります。これによって犬にとってトイレの億劫度合いが小さくなります。

これでも失敗が多い場合は、最終手段ですが犬用のおむつを使いましょう。これを使えば、とりあえず排泄で困ることはありません。デメリットがあるとしたら、お金がかかることと、もう犬のトイレ能力が改善されることはなくなるということです。なので、もう改善の見込みがないとなったらとる、最終手段と考えてください。

室内を旋回する

家の中や庭をぐるぐると旋回するようになるのも、老犬に見られる問題行動の一つです。これは旋回運動と言われ、犬の痴呆症状の一つです。人間のお年寄りでいう徘徊のようなものでしょう。

この状態の犬は、前に進む以外の動作が出来ません。なので、例えば部屋の隅にぶつかったりすると、そこで動けなくなってしまいます。信じられないかも知れませんが、犬も歳をとるとそうなってしまうのです。他にも狭い所に入り込んで動けなくなり、鳴き続けるということもあります。

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解決策としては円形サークルを作ってその中に入れるというものがあります。サークル(壁)が円形になっているので、隅にぶつかるということもありません。直進しかできなくても問題なく、ずっと歩き続けることが出来ます。気が済むまで歩けば犬もつかれて休むので、旋回運動も終わります。サークルの直径は、犬の体の長さの1.5倍くらいがベストと言われています。そして、円形のサークル(マット)が倒れないようにフェンスなどで補強しましょう。チワワなどの小型犬の場合は、子供用のプールでも代用が効きます。

夜泣きをする場合

老犬になると生活リズムが乱れるため、昼間は寝ていて、夜になると起きだして夜鳴きをするというケースが多いです。また、老年になると若いころより不安やさみしさを感じやすくなるため、特に夜ひとりぼっちでいる時に、夜鳴きをしやすくなります。

対処法としては、まずは日中にたっぷり遊んであげましょう。そうすれば昼寝をしない分夜眠くなります。また、昼間に留守番をさせるケースも多いですが、そのような時はバスターキューブなどの頭をつかうおもちゃを渡しましょう。

他にもさみしくない工夫をするのも効果的です。部屋の電気やテレビなどをつけっぱなしにしたり、飼い主の寝室に入れてあげるなどです。これだけでも夜鳴きはかなりおさまるので、ぜひ試してみてください。

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