愛犬生活

鏡で自分を見たら吠える犬のしつけ

フレンチブルドック 05-10-01
犬が鏡を見たら吠えるというのは、特に生後間もない頃によくあるものです。

ここでは、その原因としつけについて書いていきます。

犬が鏡を見て吠える原因

これは言うまでもなく「他の犬だ!」と思っているからです。

他の犬に散歩中に出会っても吠えない犬の場合でも、鏡に対しては吠えることがあります。

理由は「突然現れた」からです。

ドラクエなどのRPGゲームではないですが、いきなり「見知らぬ犬が現れた!」という感じで目の前に犬が映ったら、それはビックリするでしょう。

足音も臭いも声も何もなく、本当に一瞬で現れたわけですから。むしろこれに吠えない(反応しない)犬の方が心配なくらいです。

鏡を見た時の犬の反応(ケース紹介)

実際に鏡を初めて見た(あるいはまだ慣れていないうちの)犬の反応をケーススタディとして紹介します。

・吠える&毛を逆立てる
とにかく威嚇行為をします。

この時の犬の態度で、自分が相手より上だと思っているか下だと思っているかがわかります。

しっぽを上に立てていたら上だと思っていて、しっぽが下に下がっていたら、自分の方が弱いと思っているということです。

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「自分が強い」と思っている場合は自信があると言えますが「自分の方が弱い」と思った場合も、鏡に映った自分を見て「この犬、強そうだ…」と思ったわけですから、ある意味自分の外見に自信を持っていると言えるかも知れません(笑)。

(ただ、大抵の場合はいきなり現れた相手に対する驚きの方が大きいので、相手の方が強いと感じることが多いようです)

・鏡の裏側に回ろうとする
何度目かになると(あるいは初めてでも少し時間が経過すると)、鏡の裏側に興味を持つようです。

「何かおかしいぞ?」と思うわけです。実際の犬と対面して、その裏側に回れば当然お尻が見えるのに、それがないわけですから、この時点で犬も気づき始めます。

こうした反応を示す犬は、かなり知能が高いです。

少し特殊なケースとも言えるので、自分の犬がこのような反応を示さなくても、「ああ、うちの子はあまり賢くないんだわ…」と落胆する必要はありません。

・鏡以外の反射物にも反応する
例えばお酒の一升瓶やピアノなど、鏡以外でも同じような反応をすることがあります。

ただ、特にお酒の一升瓶などは「本物の犬でない」ということにすぐ気がつくようです。

というのは、その瓶を飼い主の方などが持ち上げてお酒を飲んでいるシーンを目撃することがしばしばあるからです。

それを見れば「ああ、あれは犬ではないらしい」ということがわかるので、このような小さな反射物の場合は気付きやすいです。

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鏡に吠える犬のしつけ

これは、しつけはほとんど必要ないです。ほとんどの犬はしばらくしたら鏡が何なのかわかるからです。

中に映っているのが自分であるということに気がつくまでさほど時間はかかりません。長くても1週間か2週間程度で終わるでしょう。

あまり長くて困るという場合は、飼い主さんが後ろに立ってみましょう。

そして、手を振ってみたり、いろんなポーズを取ります。

そうすると、鏡の中の飼い主さんと後ろにいる本物の飼い主さんを見比べて「飼い主さんが二人いる?」と犬も不思議に感じます。

これをきっかけに、鏡がどういうものなのか気づくようになります。

実際、ある程度鏡に慣れた犬の場合は、鏡越しに部屋の中を観察している場合もよくあります。

後ろ向きで寝ていた場合も、鏡に映った飼い主さんの姿などを見て、跳ね起きて近寄ってくるなどです。

ほとんどの犬はこのように、鏡をいつまでも怖がるどころか、逆に人間と同じように活用するくらいになるため、心配は要りません。

鏡と犬に関するこぼれ話

■イソップ童話「犬と肉」■
「鏡と犬」という組み合わせで、イソップ童話の「犬と肉」を連想する方は多いでしょう。これは、以下のような物語です。

・肉をくわえた犬が歩いていた
    ↓
・川の中を見たら、自分の姿が映った
    ↓
・よその犬だと思い、「その肉をよこせ」と吠えた
    ↓
・吠えたせいで口から肉が、川の中に落ちてしまった

というストーリーです。欲張ったために失敗したという人生訓でもありますが、昔の犬も現代と同じように鏡や川に映る自分の姿に反応していたのだろうかと想像すると、面白いものがありますね。

■鏡に条件反射する犬■
あるお宅のケースでは、いつも鏡の近くでエサをあげていた所、引っ越して家具の配置が変わった後も、鏡の近くでなければエサを食べられなくなってしまった、という犬もいるようです(別に大きな問題ではないのですが)。

鏡がピアノなどに変わって同じような条件反射の話はよく聞かれます。

最初は吠えたり抵抗を示す鏡でも、慣れたら逆にそれがないと落ち着かないということを示す、好例と言えるでしょう。

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