愛犬生活

飼い主の帰宅時に吠える犬のしつけ法

ドアからのぞく2匹
普段飼い主と一緒にいる時には吠えないのに、帰宅時になるとなぜか吠える、という犬は多くいます。

ここではそのように、飼い主の帰宅時に吠える犬のしつけについて書きます。

大きな音がするものを落とす

犬は「これをしたら嫌なことがある」と学習したら、その行動をしなくなります。

とは言っても、叱ることは逆効果になってしまうことが多いので、避けましょう。

別の方法によって、「嫌なこと」を体験させる必要があります。

その方法の一つが「大きな音がする物を落とす」というものです。

例えばビーズなどが入った筒やコップなどを落とします。

そうすると、ガシャンと大きな音がするので、人間よりも聴覚が発達している犬は敏感に反応します。

こういう破壊音には基本的に動物は不快感を感じるので、それが続くと「吠えると嫌な音がする」ということで、自然と吠えなくなります。

霧吹きで水をスプレーする

犬は水をかけられることを嫌います。なので、飼い主の帰宅後(特にお父さんなど)にわんわん吠え続けている時は、周りの家族がスプレーで顔に軽く水をかけてみましょう。

これによっても、「吠えると嫌なことがある」ということを学習してくれます。

ただ、この方法は犬が徐々に慣れてしまうこともあると言われており、犬が慣れてしまった場合には、大きな音を出すなど、別の方法を考えていく必要があります。

あるいは連続で同じことをせず、交互に取り入れるようにするのも一つの手でしょう。

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コマンドに従うようにするのが理想的

上のように嫌なことを体感させるというのは有効な手段ではあるのですが、やはり理想はコマンド(指示)に従うようにすることです。

コマンドと叱ることは違います。

コマンドは、犬の中で条件反射のようになるまでひたすらその言葉を仕込みます。

例えば「おすわり」だったら、叱るのではなくご褒美をあげることによって仕込みますが、それをずっと繰り返すことによって、ご褒美がなくても「おすわり!」と聞いたら条件反射的に座るようになります。

コマンドによって吠えるのを辞めさせるというのは、そういうことです。

叱る言葉は犬の中で「条件反射」が構築されていませんが、コマンドであればそれが出来るのです。

なぜなら、叱ることと違い「嬉しいこと」と結びつけることが出来るからです。嬉しいことと結びつくと、犬の中では条件反射が強くなります

そうして「嬉しい事」によって条件反射を作った後で、このように叱りたくなる場面でコマンドを使えば、叱ることなく静かにさせることが出来るのです。

おすわりをすれば自然とその瞬間吠えるのを辞めるので、その時すかさず褒めてあげて、ご褒美もあげるようにすれば必然的に効果が出るでしょう。

そのようにしていれば、帰宅した瞬間に吠えたとしても、すぐに「おすわり!」と言って静かにお座りさせ、すぐにご褒美をあげるという流れを繰り返すことで、少なくとも吠える時間を数秒に抑えるということが出来ます。

そのうちその数秒すらもなくなっていくでしょうから、このようにコマンドを仕込む方法は、一番合理的だと言えます。

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あまり効果のない方法

逆にあまり効果のない方法も、いくつかピックアップしておきます。

部屋を変える
家によっては効果があるかも知れませんが、効果がなかったという体験談が多いです。

というのは、犬は本当に聴覚や皮膚の感覚が発達しているので、飼い主が帰宅すれば部屋が遠くてもわかるからです。

もっと言うなら、ドアを開ける前からすでにわかっている犬も多いです。

なので、部屋を変えるというのは、よほど広い家でなければ効果はないと言えるでしょう。

もちろん、犬によっては効果があるかもしれないので、さほど期待はせずに一度だけ変えてみるというのも一つの手段ではあります。

口輪をつける
たまに口輪を吠え防止のアイテムと勘違いして装着している飼い主さんがいるようですが、口輪は噛み付き防止のためのアイテムであり、吠え防止には繋がりません。

多少は音量が下がるかも知れませんが、対して下がらない上に、犬にとってかなりのストレスとなるので、口輪をつけるのは辞めましょう。

犬に目隠しをする
もちろん犬の目に何かを巻き付けるわけではなく、サークルやハウスに毛布をかけるという方法で目隠しをします。

これも効果はありません。理由は、聴覚や触覚で、飼い主が帰ってきたことはわかるからです。

犬は目よりもこれらの情報で周りのことを判断しているので、目隠しをしても意味はないのです。

このように、効果のある方法とない方法をしっかり区別し、効果のある方法でしつけるようにしましょう。

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