犬にとって身近で危険な病気!フィラリアとはどんな病気か?
意外と知られていないフィラリアという病気の症状
いまワンちゃんの寿命はとても伸びていますが、
いまよりも短命だったころ、
その死亡原因で多かったものが、
フィラリア症と言われています。
ワンちゃんを飼われている方は、
「フィラリア」という言葉は一度は聞いたことがある、
という方が多いと思いますが、
では、その「フィラリア」とはいったいどんな病気なのか、
詳しくご存じない方もいらっしゃると思います。
というわけで、今回のテーマは、
「フィラリア」をお送りします。
「フィラリア」とは何か?
では、フィラリアとはいったい何なのか?
一言でいえば、寄生虫の名前です。
フィラリアは、体長10~30センチもある、
「イヌ糸状虫」という名の細長い寄生虫なのです。
フィラリアは、
ワンちゃんの心臓のなかや肺動脈に寄生します。
一匹だけでなく、無数に寄生するのが一般的で、
数が多くなってくると、心臓の働きが悪くなり、
さらに、腎臓や肝臓の働くにも影響をあたえ、
命を失うことさえあるのです。
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「フィラリア」がワンちゃんに寄生する経路とは?
では、その怖いフィラリアが、
いったいどのようにして、ワンちゃんに寄生するのか、
その経路を追ってみましょう。
まず、フィラリアに感染したワンちゃんがいます。
蚊がそのワンちゃんの血液を吸うと、
血液のなかにいるミクロフィラリアという、
フィラリアの幼虫もいっしょに吸い込むことになります。
やがて、蚊の体内で、
ミクロフィラリアが子虫に成長します。
子虫が体内にいる蚊が、
ほかのワンちゃんを刺して、血液を吸います。
すると、蚊に刺されたワンちゃんの傷口をとおって、
蚊の体内のフィラリアの子虫が、
ワンちゃんの血液のなかに侵入するのです。
フィラリアの子虫は、
ワンちゃんの体内を移動しながら成長していきます。
そして、1ヶ月~2ヶ月で、
ワンちゃんの心臓へとたどり着いて、寄生するのです。
主に、フィラリアが寄生する場所は、右心房と右心室、
また右心室から肺へとつながる肺静脈が多いと言われています。
目に見えるフィラリアの症状とは?
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ワンちゃんのからだのなかに寄生する、
フィラリアの数がすくないうちは、
ほとんど症状はあらわれません。
ですが、フィラリアが増殖して、
ワンちゃんの心臓のなかに充満するようになると、
血液の流れが悪くなって、咳をしがちになったり、
以前はなんともなかった、ちょっとした運動でも、
息切れをするようになって、
散歩が好きだったワンちゃんが、
散歩を嫌がったりするようになることもあるのです。
また、ワンちゃんがきちんとエサを食べているのに、
体重が減って、やせてしまったり、
皮ふや毛が荒れて、目に見えた変化が出たりもします。
ワンちゃんをフィラリアから予防するには?
昔は、フィラリアという病気が、
飼い主さんに知られていなかったり、
外でワンちゃんを飼われるおうちが多かったりで、
フィラリアで亡くなるワンちゃんが多かったのですが、
いまはきちんと予防する方法が確立されています。
お医者さんなどで、フィラリア予防の薬をもらい、
蚊の発生する時期にあわせて、
摂取させることで、フィラリア感染は、
完全に防ぐことができるようになりました。
蚊が発生する時期は、おなじ日本国内であっても、
北海道から、東北、関東、関西、九州、沖縄では、
大きく異なりますので、
予防の薬を使いはじめる時期は、
最寄りのお医者さんで、
よく相談してから使用するようにしてください。
フィラリア予防の薬をあげるときの注意
ワンちゃんに、フィラリア予防の薬をあげる際に、
注意しておかなければならない大事なことがあります。
フィラリアの予防薬を、
すでにフィラリアに感染してしまっているワンちゃんに与えると、
ショック状態など、危険な状態に陥ってしまうことがあります。
なので、フィラリアの予防薬をあたえるまえは、
お医者さんで、血液検査をしてもらい、
フィラリアに感染していないか、
きちんとチェックしてもらってください。
というわけで、
今回は、ワンちゃんのかかる病気のなかで、
有名なもののひとつである「フィラリア」について、
お送りいたしました。
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