愛犬生活

自分のお尻を舐める犬。その理由は?

後ろ向きの犬  05-17-03
犬が自分のお尻をよく舐めている場合、その原因はいくつか考えられます。

・肛門腺に膿が溜まっている
・肛門付近を虫に刺された or 虫が寄生している
・シャンプー後によく乾かさなかったため、肌にトラブルが起きた
・排泄能力が衰えて、ウンチの切れが悪くなっている

以下、個別に書いていきます。

肛門腺に膿が溜まっている

これは犬のしつけについてある程度勉強している方でないとご存知ないかも知れません。

犬には肛門腺というものがあります。ここには排泄物(のさらに老廃したもの)が溜まっています。

大型犬であれば自分の肛門の筋力によって押し出すことが出来ますが、小型犬や中型犬の場合は出来ないケースが多いです。

そうすると肛門腺にどんどん老廃物(膿)が溜まってしまいます。

これを定期的に飼い主さんが指で押し出してあげる必要<があるのです。

絞り方はシンプルで、肛門を左右から指でつまむというだけです。

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この時膿が出てきて手が汚れるので、ティッシュなどを間に挟んでつまむようにしましょう(最初はティッシュで肛門が隠れてやりづらいかも知れませんが、すぐに慣れます)。

肛門をつまむ強さですが、老廃物を出すのが目的ですので、それが出る程度の強さにしましょう。

それ以上強くすると、犬にとっても不快感を与えてしまいますし、デリケートな肛門の粘膜を痛めてしまうことにもなりますので、力は入れ過ぎないように。

慣れていないワンちゃんの場合は、肛門絞りにびっくりして噛み付いてきたりすることもあります(人間でも同じことをされたらやはりびっくりするでしょう)。

なので、最初の一回は特に慎重にするようにしてください。

肛門付近を虫に刺された or 虫が寄生している

肛門付近は毛がないため、虫が刺しやすい場所の一つです。

なので、肛門付近を刺されることはよくあります。しかもデリケートな場所なのでその痒みはかなりのものになります。

一度刺されてしまったものは仕方ありません(犬にムヒは塗れないので)。

これは自然治癒を待ち、今後刺されないように環境を工夫してあげるということが大切です。

例えば蚊帳をしっかり張ってあげる、庭の中で水が張っている場所など、ボウフラ(蚊の子供)が湧くような場所を根絶する、などのことが重要です。

(ちなみに、蚊取り線香の香りは犬が非常に嫌うものの一つです。

結局煙のない方向に逃げてしまうので、実はあまり効果がありません。夏場は室外犬でも、出来るだけ玄関など室内に入れてあげるのがいいでしょう)

虫の寄生については、素人ではわからない部分も多いです。

あまりにも痒がっているようであれば、一度動物病院でチェックしてもらうのがいいでしょう。

シャンプー後によく乾かさなかったため、肌にトラブルが起きた

肛門はついつい乾かすのを忘れてしまうということがよくあります。

実際、肛門にドライヤーを当てられるのは犬も嫌がりますし、バスタオルで拭くにしても、肛門というのは触る方も触られる方も抵抗のある箇所なので、ついついおざなりになってしまいがちです。

しかし、ジメジメした季節であればそうした湿気が原因で、湿疹などのトラブルが起きることもあります。

一度このような皮膚トラブルが起きてしまうと、素人では対処できないので出来るだけ早く動物病院に連れていくようにしましょう。

また、シャンプーの乾燥だけではなく、そもそも泡がしっかり流れ落ちていなかったということも考えられます。

犬がシャワーを嫌がるため、出来るだけ早く終わらせようとするとついついこうなってしまうことがあります。

これもやはり化学物質による皮膚トラブルが起きてしまっているので、動物病院に連れて行く必要があります。

排泄能力が衰えて、ウンチの切れが悪くなっている

これは特に老犬に多いです。人間でも歳をとるとよくあることですが、ウンチの切れが悪く少し残ってしまっていると、どうにも気分の悪いものです。

それを擦りつけて取ろうとしていることが多いです。

これについては、排泄力の衰えは仕方がないので、出来るだけ小まめにシャンプーをしてあげたり、歳をとってシャンプーを嫌がるようであれば、肛門の掃除だけでも小まめにしてあげるようにしましょう。

参考記事:老犬の問題行動への対策・しつけ

以上、それぞれのケースについて対応策を書きました。

肛門とかウンチが関わるということで、正直「うーん、これをやるのは厳しいわ…」と思われた部分もあるかも知れません。

気持ちはわかりますが、犬もかなりの不快感を耐えているということを理解してあげる必要があります。

人間と違って、自分で原因を究明して解決することが出来ないわけですから、人間の側で原因を探って、解決してあげたいものです。

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