犬がひっくり返って、おなかを見せる!何を意味しているのでしょう?
ワンちゃんがおなかを見せるのはなぜか?
ワンちゃんを飼いはじめたばかりの飼い主さんで、
ワンちゃんが急に、ころんとひっくり返って、
おなかを見せてきて、びっくりした、
という方が、おられるのではないでしょうか?
ながく飼ってらっしゃる方でも、
これはいったいなにを意味するのだろう?
と、ずっと疑問をもっておられる方も、
いらっしゃるようです。
今回のテーマは、
「ワンちゃんがおなかを見せるのは、
いったいどういう意味があるのか?」
をお送りいたします。
「絶対服従」のアピール
そっちょくに、答えを出してしまうと、
ワンちゃんがひっくり返っておなかを見せるのは、
飼い主さんへの「絶対服従」のアピールなのです。
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おなかは、内臓が集まっていて、
筋肉や皮膚がうすく、
ワンちゃんのからだのなかで、
いちばん敏感で、無防備なところです。
そこを襲われたら、ひとたまりもありません。
そういった大事な場所を、
あえて、飼い主さんのまえに、
さらけ出しているのは、
ワンちゃんには飼い主さんを、
攻撃する気持ちはまったくないということ
「絶対服従」をアピールしている証拠なのです。
ワンちゃんが、
飼い主さんの勝ちであること、
飼い主さんのほうが上位であることをみとめ、
自分のほうが下位であるとアピールするポーズには、
ほかにも、飼い主さんの口もとをなめる、
フセをして、姿勢を極力ひくくして視線をさげる、
など、さまざまなものがあります。
そのなかでも、ひっくり返って、おなかを見せる、
というのは、最上位にあたる、
「完全服従」のポーズなのです。
飼い主さんがワンちゃんとの主従関係を、
しっかりとむすんでいる証拠でもある行動なのです。
ワンちゃんにしてあげること
では、ワンちゃんがひっくり返って、おなかを見せたら、
飼い主さんはなにをしてあげたらいいでしょうか?
ワンちゃんが上位だと思わない人が、
うっかりさわってしまうと、
激怒し、警戒するような場所であるおなか、
そんなデリケートな場所を、
わざわざ、さらして、
ワンちゃんが飼い主さんに、
忠誠心をアピールしているのです。
すなおに、ワンちゃんのおなかをやさしく撫でてあげて、
「わかったぞ」という気持ちを伝えてあげてください。
主従関係を重んじるワンちゃん、犬という生き物は、
主人に認められると、このうえなく幸せを感じます。
満足して、ゴロゴロと転がり、
さらに飼い主さんに甘えてくるかもしれません。
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このように、ワンちゃんはいつも、
全身をつかって、じぶんの気持ちを表し、
飼い主さんにいろいろなシグナルをおくっているので、
そのシグナルや変化にきづいて、
ワンちゃんの気持ちを理解するように、
心がけてあげてくださいね。
カーミングシグナルとは?
ワンちゃんが、さまざまな仕草で、
飼い主さんに気持ちを伝えようとすることを、
「カーミングシグナル」といいます。
慣れない人やほかのワンちゃん、
見たことのないモノに不安を感じたり、
緊張しているときは、
からだをぶるぶる震わせたり、
それらから、顔をそむけたりします。
この「カーミングシグナル」は、
ワンちゃんが恐怖をおさえ、
じぶんを落ち着かせようとしているのです。
また、ワンちゃんが悪いことをして、
飼い主さんが叱ろうと思っていると、
ワンちゃんのほうから飼い主さんのまえへとやってきて、
座って、顔を見つめてくることがあります。
これは、ワンちゃんがじぶんは悪いことをしている、
と気づいている、「謝罪」のカーミングシグナルなのです。
飼い主さんが叱ろうとしていること、
飼い主さんが怒っていること、を察知して、
怒りをやわらげてもらおうと、
先まわりして謝罪し、
飼い主さんに敵意がないことを伝え、
怒りをおさめてもらおうと、
従順であることをアピールしにきているのです。
また、ワンちゃんが、
眠くもないのに、なんどもあくびをすることがあります。
これは、ワンちゃんのまわりで、
いざこざが起きているときに見られる、
カーミングシグナルなのです。
ワンちゃんの飼い主さんのご家族が、
口ゲンカなどしていると、
その気まずい空気をいち早く察知して、
あくびをなんどもする。
これは、ケンカしているご家族を、
落ち着かせようとする、カーミングシグナルなのです。
というふうに、
ご家族を群れとみなして、
じぶんがそこに属していると考えるワンちゃんは、
ご家族の心理状態にとても敏感で、
それを解決しようと、
さまざまなカーミングシグナルを送ろうとするので、
飼い主さんは、ワンちゃんがシグナルに気づいて、
やさしく対処してあげてくださいね。
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